東京水を山頂にポンプ・アップ
新設水道工事急ピッチ
現在の高尾山頂の水道蛇口
沢水をポンプアップして賄っていました。
1、はじめに
高尾山は、四季折々の美しい自然や、変化に富んだ6つのハイキングコースがあり、年間約250万人が訪れる観光地として有名です。
ケーブルカーやリフトがあるので、小さな子供から年配の人まで、誰もが気軽に山登りできるのも魅力です
2、ハイカーの人数
登山者は、年間2・500,000人と言われています。(高尾~小仏城山~陣場山を含む登山者数)
ちなみに、富士山20万人、尾瀬40万人、上高地は200万人と言われています。
ハイカーラッシュを伝えた新聞
(高尾山ビジターセンターにて)
3、高尾山は人が何故多いのか
①東京中心部から約50キロ圏、約50分の八王子市の近郊にある
②山の斜面には亜熱帯から温帯の木々からなる美しい林が広がっている
③山頂からは東京のすばらしい眺めを楽しむことができ、天候に恵まれれば富士山を臨むことができる。
④ケーブルカーやリフトがあるので老若男女に親しまれ登山道が整備されている。
⑤フランス語で書かれた日本旅行ガイド「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」。東京・高尾山は、魅力あふれる記述で紹介されている。
参考紹介→観光地の★数 日本の観光地
ミシュラン効果か外人さんハイカー
4、登山者急増と水不足
★★★三ツ星登録以来、ハイカーの数は急上昇、トイレも行列ができ、あわてて仮設トイレ(5月のゴールデンウイーク)を設置した。ハイカーも多くなればこれに伴い水の利用も多くなる。こんな時には水道もチョロチョロでは、薬王院など多くの利用者のあるところ、土産物店、飲食店などでは困ったの極みです。
高尾山の山頂ビジターセンターでは、毎日入館数を数えていますが例年の1,5倍に入館者が跳ね上がったとか。
現在は、沢水を3ヶ所からポンプアップして浄化して賄っていた。これではとても賄いきれなくなり、東京都水道局の方に工事をお願いをした。
地元八王子観光協会では、嬉しい悲鳴「フランス人も認める三つ星観光地「高尾山」にぜひお出かけください!」と呼びかけている・・・・・・とか。
5、水道施設工事急ピッチ
①道路に掲出された看板
1号路を登っていくと↓の看板が目に入った。道路に警備員を配置し、中型ダンプの往来が激しい。
登山客に工事の協力を呼びかける看板
途中にて現場監督さんらしき人に尋ねたところ、「山での水が足りない。そんなことで太い給水管(75mmおよび150mm )を敷設して水不足を解消しようと・・・・工事をしています」とのお話でした。
②、給水所と配水所
↑ 平面図
1号路付近に掲出したポンプ所と配水所及び配水管ルートの案内図
↑築造個所の断面と高低図
↑ 第一送水ポンプ所
↑ 1号路に敷設(75mm管)された路面
↑ 第2送水ポンプ所と工事中のダンプ
↑ 山頂に築造中の山頂配水所
6、むすび
今回の記事は、1号路の「お願い」の看板から始まった。
工事現場にて尋ねると高尾山は、3ケ所の沢水ポンプアップの簡易水道で賄っていたことを改めて知りました。
登山客の激増・・・何故、どうして…ミッシュラン効果・・・中高年ハイカーブームなど山への人気が集中した。私も何度となく登っていますが手頃で山の感触を味あうのに十分です。
来年の8月には完成の運びになるようです。山頂にて東京水を飲んでみたいものです。
今回この記事を編集するにあたり、現場工事関係者の方、高尾山ビジターセンター係員、多摩水道局施設部工事課(電話問い合わせ)お手数を煩わしました。
有難うございました。
(高尾山・・・END)
7,追記
この高尾山水道工事を表面的だけに観察した。
東京都がこれだけの工事をする裏には、高尾山が観光地化されて、都民のオワシスとして(憩いの場所)こよなく求めるものがあるのでしょう。
高尾山薬王院を取り巻く数々の土産物店、初春は正月参拝から始まり数々の行事があります。
水道局に尋ねたところ、山頂配水所から「高尾山薬王院専用の配水管」敷設すると言っていた。
東京の水源は、多摩川、江戸川、利根川の各水系がありますが多摩川水系をポンプupすると言っていた。
高尾山薬王院ホームページ