サラリーマン人生の飽くなき挑戦
◎ お勧め
第一線に身を置くサラリーマン諸氏に是非見ていただきたい。
「サラリーマン人生の葛藤」「不平・不満」「人の繫がり」「不慨ないな人事」・・・・などなど会社の人間関係を洗いざらいぶちまけた魂が震えるドラマ。正しい信念、真っ当な考え方は永遠に消え失せない。
サラリーマンの生き抜く真実と悲哀を見事に描いた、山崎豊子原作・人間が織りなす綾のフィクションドラマです。
一見の価値ある作品です。
◎ 見終えての感想
現在は、日航の再建問題、政府の資金テコ入れ、郵政問題の人事刷新、などなどを重ね合わせると、沈んではならない太陽=主演・渡辺謙さんがクローズアップされてくる。
御巣鷹山の尾根にジャンボ機墜落事故により尊い命が奪われた。残された家族、親兄弟等の人々の呻きが聞こえ、そこに立ち向かう厳然とした男の姿。
小生も、この御巣鷹山の尾根に上司が犠牲になり、ムゴイ事件を眼の辺りにした。最後まで身元を確認することはできなかった。棺を開けてわが子を探す姿の映像に当時の事故の凄さを連想した。棺の数が足らないと、ふるさと秩父の峠道をピストン輸送されたという話を後ほどきいた。
サラリーマン、会社人間の真底をあまりにもリアルに描いているので「サラリーマン人生・・・こんな惨たらしいものであったかと・・・・」いま改めて振り返った。
私も上野村に日航機墜落翌年に足を運んだ。
犠牲者の冥福を祈らずにはいられない。合掌。
「沈まぬ太陽」の冊子の一部写真
「沈む太陽」
映画を見終えて西の空を見上げると、
沈む太陽を拝むことが出来た。
沈む太陽、
それは≪葛藤≫の無い幸せの定年退職者の立場から見る夕日でした。
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今日のメモ
魂が震える(あらすじ)
物語は、日本が高度成長経済を実現し、世界経済の頂点へと
昇り詰めていく時代。
巨大の組織の中で翻弄されながも、強い信念と不屈な精神をもって、
どんな過酷な状況をも克服していく男。恩地 元(渡辺謙)。
「沈まぬ太陽は」その生き方を通して、人の尊厳と、飽くなき闘志と再生を描く、
壮大なる人間の叙事詩である。