新聞記事にて夫婦の会話
ある囲み「コラム」記事から
▼ 川端康成の小説「山の音」の主人公は、還暦を過ぎたばかりの男性だ。
ある日ふと、会社でこうつぶやく場面がある。「われ遂に富士に登らず老い
にけり」。続けてこう思う。そういえば日本三景のうち、この年齢になるま
で松島にも天橋立にも行ったことがない――。
▼ 富士とはもちろん富士山のことだが、作中で主人公が挑みそびれた夢の比
喩でもある。富士登山が多くの人に共通する夢だからこそ成り立つ表現とい
える。お伊勢参りに善光寺参詣と、古くからこの句には旅行の盛んな文化が
あった。富士山は人が集まりすぎ入山規制された。
▼ そんな旅行好きな私たちがコロナカ以来旅行の勢いが今一つらしい。
小田和正さんの「夏は冬に憧れ、/冬は夏に帰りたい」夏の終わりの一節です。
◎ この新聞記事を家内もじっくり読んだらしく、内容の全体について話題になった。
その会話の内容を掲載すれば次の様でした。
(妻)やっぱり富士山に登って居てよかったね。富士山入山規制…。
それにしても8合目の宿泊寝床は凄かった。沢庵漬けのように頭の横が足
(登山靴).その隣が頭の交互、トイレに起きたらもう元の寝床に入ることはでき
なかった。
* 富士登り世界征服勘違い (縄)
(縄)確かにあの宿泊は凄かった~~。富士登山と言えば沢庵漬けの寝床。
(妻)日本三景にも行きました。高校卒業当時の先生が、奥の細道に造詣が深くあの行
路を廻りま
した。東京都江東区(芭蕉庵))を出発、奥州・北陸の名所・旧跡を巡り、最後に大垣に至る までの
修学旅行でした。
(縄)そうでした天橋立も行きました。あのシャガ見て股覗き!!
夫婦二人で行ったっけ!!
通常の姿勢で見る場合と比べ、小さく縮み、平らで奥行きが
少なく見える錯視の効果があることを突き止めました。
善光寺にも行きました。お伊勢参りも致しました。参道にてやそばを食べ!
* 思ひよらぬ そばを食べてや 善光寺 (縄)
(妻)お父さん次に行きたいところはどこですか!?
(縄)小田和正さんの「夏は冬に憧れ、冬は夏に帰りたい」の一節ではないですが、
大体行く処へは行き尽くしたから、今度は「宇宙旅行」だね!
(妻)大きく出ましたね‥・・・。
同じ紙面にこんな記事が載っていた。「新型宇宙船で帰還断念」
推進装置不具合。HASA乗員、スペースxで移送。
(縄)大きな夢の又夢、夢の夢は急降下・・・・。
風船も、膨らまずにしぼんでしまった。
* サアどうだ夢は大きく宙を飛ぶ(縄)
最近は足腰がすっかり衰えてしまった。
残念なり!!
* 歳重ね足腰もろく成りにけり(縄)
「松原泰道~今日を生き抜く知恵より」
* 仰ぎる 富士の高嶺のそれよりも 高きは親の恵みなりけり
* 正直の 胸のうちこそ浄土なれ 仏もあれば極楽もある
* たのしみは 朝起き出でて 昨日まで無かりし花の 咲ける見る時
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