和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

原動力の秘訣。

2011-08-11 | 短文紹介
中央公論9月号を、今日手にしました。
そこに橋本治の2ページほどの文(時評2011)。
題はというと、
「なでしこジャパンと日本人の生き延び方」。
その橋本治の文の最後は、というとこうでした。


「逆境に男女差はなくて、その逆境を当たり前に引き受けて、自分で引き受けた以上へんな悲壮感も持たずにいるということが、『世界に冠たる、そしてあまり目立たない日本人』になる秘訣のような気がする。」

おっと、これじゃ「原動力」がわからない。
それじゃ、橋本治の文のはじまりを丁寧に引用しておきます。


「なでしこジャパンが女子のサッカーワールドカップで優勝したことは、我々日本人が忘れていた『日本人の行き方の原則』を思い出させてくれたように思う。
まず、『人から注目されなくても気にせず、自分のなすべきことに集中する』である。次に、『貧しくとも、自分になすべきことがあれば、貧しさはマイナス要因にはならない』で、もう一つ、『自分のなすべきことは【なすべきこと】なのだから、決して諦めない。悲壮感を持たず、それをする自分を否定しない』である。こういう『貧乏人のがむしゃらなストイシズム』みたいなものが日本人の原動力だったことを、日本人の多くが忘れてしまったことが問題なのだ。」

うん。これじゃ、ますますわかりませんか?
気になるなら、2ページ。どうぞ立ち読みでも。




注:『日本人の行き方の原則』というのは、どう見ても『日本人の生き方の原則』じゃないでしょうか?本文を読んでご確認をお願いします。
コメント
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