和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

草田男の夏。

2011-08-04 | 詩歌
汗かきなので、半袖肌着を、毎日何回か着替えています。
歯槽膿漏のなので、ちょっと疲れると、歯茎が腫れ気味になる。
先週、蜂に右手親指を刺されました。
今週になってから、喉がはれて、夜咳がでます。
熱はないのですが、夏風邪かなあ。

さてっと、
そういえば、中村草田男の夏があったなあ。
ダンボールを探せば、中村弓子著「わが父 草田男」(みすず書房)が見つかりました。その表題と同じ題の文はこうはじまっておりました。

「  毒消し飲むやわが詩多産の夏来る

 夏こそは父の季節であった。・・・暑い季節がやってくると家族は全員げんなりしている中で、『瀬戸内海の凪の暑さなんてこんなあもんじゃありませんよ』などと言いながら、まるで夏の暑さと光をエネルギーにしているかのように、大汗をかきながらも毎日嬉々として句作に出かけていた。・・・」(p57)


 次に手にしたのは中村草田男句集「美田」(みすず書房)

とりあえず、パラパラと夏をさがしてみました。


 夏花や老が抜歯の真赤な血

 聖代めく蝉時雨にぞめぐりあへる

 青富士やもの高めあふ夏景色

 初蝉や『来る者』は『来る水』の如し

 人夫の汗乱れ乱れぬ身を揺るゆゑ

 夕蝉の命つよめてカレーの香
コメント
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