和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

仰臥漫録初読。

2011-08-09 | 短文紹介
井上泰至著「子規の内なる江戸」(角川学芸出版)を読んで、
うん、これなら正岡子規を読めるなあと、
今まで恥ずかしながら読んでもいなかった「仰臥漫録」を
読み始めました。ちなみに、ワイド版岩波文庫で。

まとまっているのが読みやすいです。私には。
たとえば、

 つくつくぼーしつくつくぼーしばかりなり
 つくつくぼーし明日なきやうに鳴きにけり
 つくつくぼーし雨の日和のきらひなし
 家をめぐりてつくつくぼーし樫(かし)林
 夕飯やつくつくぼーしやかましき



   角力(すもう)
 
 幕の内になつて故郷に帰りけり
 阿波人は阿波の相撲をひいきかな
 大関にならで老いぬる角力かな
 大関と大関と組む角力かな
 幾秋を負けて老いぬ角力かな
 角力取に角力取の子もなかりけり
 まはし著けて子供角力の並びけり


まだ途中なのですが、
語りたいことは数々ありそうなのですが、
とにかくこういう機会に読めてよかった。
コメント
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