和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

夏野行く。

2011-08-23 | 詩歌
垂乳根といわず草田男妻の乳
なんて、これでも、句になっていますか?
さて
句集「銀河依然」に「妻の誕生日に 二句」と前書がある、
その二句目

 肩ごしに見下ろす乳房岩の春


 夫(つま)が落す語を妻拾ひ夏野行く


句集「美田」には

 言(ことだま)の言(こと)をやすめて昼寝妻

 子のための又夫(つま)のための乳房すずし

 髪の奥から奥からの妻の汗

 またたきまたたき論鋒澄みくるよ汗の妻

 外光及びて晩夏家居の妻豊か



せっかくですから、昭和13年の句

 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る


ちなみに、昭和37年の句には

 特殊たるに堪へぬく夫婦金木犀
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする