和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ガイドの後について。

2013-09-11 | 地域
私の秋の読書は、夏からつづいて、平川祐弘氏。
ということで、古本を注文しました。

たまたま、同じ著者の本が、
舒文堂河島書店(熊本市中央区上通町)に数冊拾えましたので、
そこへと注文することに。

「小泉八雲 西洋脱出の夢」(講談社学術文庫)800円
「西欧の衝撃と日本」(講談社学術文庫)600円
「漱石の師 マードック先生」(講談社学術文庫)1000円
「進歩がまだ希望であった頃」(講談社学術文庫)1000円
「開国の作法」(東京大学出版会)800円

以上合計4200円+送料450円=4650円

それが昨日届く。

さてっと、
「進歩がまだ希望であった頃 フランクリンと福沢諭吉」
の文庫解説は松原秀一氏。その全文を読むと
はからずも、平川祐弘氏のさまざまな本の紹介文となっております。
ここでは、そのはじまりを引用。

「『進歩がまだ希望であった頃』は平川祐弘氏の数多い著作のなかでも著者の長所の最も良く出ている研究であると同時に最も楽しめる本であると言えよう。読者は手慣れたガイドの後について美術館を見学するように、二つの『自伝』の中を程良い速度で見物し、ガイドの適切な説明を受けながら安心して色々な書物について啓発を受け、18世紀の若いアメリカと1世紀前、ペリー到来に揺り動かされ文明開化の途を辿り始めた日本を比べ、そこに鮮やかに描きだされた二人の骨太で朗らかな人物の姿を眺めて、爽やかな読後感を味わうであろう。・・・
二百ページを越える本を書くのに苦労しない筈はなく、離れ技をそれと気付かせず受け取らせるには苦心もあったに違いないが、平川氏はいかにものびのびと、いとも楽しげにヨーロッパ、アメリカ、また、日本作家の多くの著書の間をあちこちと飛び回って思いがけない角度から二人の偉人の姿を示し、氏の共感を分けてくれる。・・・」
コメント
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