和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

時間があった。

2013-09-29 | 短文紹介
平川祐弘著「竹山道雄と昭和の時代」(藤原書店)に

「歴史の正邪を自分で確認するだけの労をとらず、もっぱら外国製の価値基準に求めるものがいる。」(p272)

という箇所がありました。
その数ページ前に、こんな箇所。

「『昭和の精神史』が出たころの私は真相が知りたくてたまらず『あの戦争は何だったのだろう』という気持がまことに強かった。・・・時間があったこともあり、竹山が読んだ関係者の回想録の類を片端から読んだ。・・・とくに感銘深かったのはグルー『滞日十年』で、これは石川欣一訳でなく原文で読み通した。」(p268)

原文では読めないけれど、訳文を、さっそく古本屋へと注文することに。
うん。私には、他はないけれども「時間があった」。
コメント
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