和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

人生の冥加・岡崎久彦。

2014-11-03 | 前書・後書。
岡崎久彦氏。10月26日に死去。
84歳だった。(産経新聞10月28日一面に掲載)

そういえば、今年の読売新聞6月2日より
7月8日まで「時代の証言者」の欄に
岡崎久彦氏が登場しておりました。
その一回目の語りが思い浮かびます。
こうはじまっております。

「80歳を過ぎて人生が楽しいんです。
全てね、一つ一つ楽しんでいます。
80歳前に死んでいたら、そのことを
何も知らないままだった。・・・」

「楽しいのは仕事が軌道に乗ったからです。
36歳で外務省資料課長になって以来、
半世紀近く試行錯誤を繰り返してきた
国際情勢分析が、ここ数年でようやく
理想の形に仕上がったのです。具体的には、
国際情報を毎日、私を始め10人の元大使ら
からなる分析チームが翻訳、要約し、コメント
を付けて会員にメールで配信する事業です。
資料課長としてソ連、中国の情報分析から始め、
その後も外交官として国際情報分析に携わって
きましたが、分析の仕方を探しあぐねていたのが
米国でした。私は米国の動向を幾度か見誤って
います。・・・・・
米国は世論と政治の動向を読み解かねば予測でき
ません。世論、議会、ホワイトハウス、国務省が
あり、お互いに意見を戦わせるうちに政策が出て
くる。だから全部を眺めてどういうことを言って
いるかがわかれば、米国のトレンドが分かります。」

うん。この一回目の最後も引用しておきます(笑)。

「突発的なニュースはテレビに任せるとして、
私の事業が扱うのは、米国の外交評論、社説、
公聴会の記録、要人の演説です。毎月60本程度
ですが、米国の思潮全体を把握するに十分である
ことも分かりました。そして、世界の覇権国である
米国がどう考えているかを押さえれば、世界情勢を
見通すことが可能なのです。
米国で発表された最新の情報を収集、分析して、
日本時間の夕方には会員に配信できる。
その会費だけで研究所を運営しています。
国際情報分析をライフワークにしてきただけに、
人生の冥加に尽きます。」
コメント
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