和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

飛び込んでくる。

2014-11-05 | 短文紹介
外山滋比古著「老いの整理学」(扶桑社新書)を購入。

パラリとめくれば、こんな箇所。

「年を取って、することがないから、
本を読もうというのもよろしくない。
することがなかったら、すること、
仕事をつくるのである。
本はいくら読んでも仕事ではない。
仕事がなくては人間らしくなれない。」


「うまく本を読むのは、仕事として読む
のではなく、スポーツ、遊びとして読む
のである。・・・
いい気持ちで、おもしろそうな本、
おもしろくはないが、ためになりそうな
本を読む。わからないところは飛ばす。
気に入らないところも飛ばす。これはと
思ったところでひと休み。・・・
もちろん、最後まで、読み切る必要はない。」

「本を読み切った感は格別だが、
もともとたいした価値はない。
途中で放棄した本から、
より大きな刺激を受けることがある。
わたくしは、いつしか、『風のように読む』
のがいいと考えるようになった。さらっと
上辺をなでるように読む。それでけっこう
おもしろい。それどころか、そういう読み方
でなくては目に入らないことが飛び込んでくる。」


「『風のように読めば、たくさんの本を見る
ことができる』。そのどこかに、自分のもって
いる波長と合うものがひそんでいるかもしれない。
風のように、さらりと読んでいても、自分の波長
にあったメッセージに出会えれば、『共鳴』と
いう発見がある。そういう読書によって、
人間は変身、進化する。」(p100~101)


うん。パラパラと
風がめくるように読んでいたら、
この箇所が飛び込んできました(笑)。
コメント
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