和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

文語文と夏彦。

2015-02-07 | 短文紹介
三浦勝也著「近代日本語と文語文」(勉誠出版)
のあとがき。

「『普通文』や『時文』と呼ばれた近代の
文語文のことは、私の教員生活の、特に
終わりの十年ほどずっと気に掛かっていた
問題だった。・・」

こうはじまっております。
次のページには

「文語の持つ簡潔さや韻律の美、時には
そのリアリティを次の世代に伝えることは
国語教員の職を選んだ私の重要な仕事の一つ
であったはずなのに、十分果たすことが
できずに終わってしまったのは、
少しだけ心残りではある。
それはひとえに自分の怠慢に帰するのだが、
その裏には文語の問題を確信を持って説く
自信を持ち得なかった弱さもあった。・・」

そして、最後の方には

「教室で学生諸君に講義するつもりで
書いたのがこの本である。」

そうか、講義のつもりなのか。
それで、参考文献の「図書案内」には
山本夏彦氏の本は登場しなかった。

たしか、山本夏彦著「完本文語文」という
のがあったなあ。本棚から持ってこよう。

などと思っていると、
古書店ふくろう(岩見沢市幌向北1条)より
文庫本5冊とどく。
「かいつまんで言う」ほか山本夏彦の文庫。
5冊で1850円+送料350円=2200円

文語文と山本夏彦という切り口から、
山本夏彦氏の本を読めそうな気がしてきます(笑)。
うん。パラパラし甲斐がありそうです。
コメント
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