和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

社会の全面を殺風景にする。

2015-02-22 | 短文紹介
伊藤正雄の「文章のすすめ」後篇にあった、
手紙の章には、

「『文章は書簡に始まって書簡に終る』
というのが私の持論である。」(p240)

そこに引用されていた福翁百話(明治30年)の
箇所

「・・用事もなき人に文通せざるは勿論、
要用の来書に対して返事せざる者さへ多し。
本人の不利のみか、社会の全面を殺風景に
するものと云ふべし。」(58話)

とあったのが、印象に残るので、
それならと、今日「福翁百話全」を注文することに、

古書出島書店(福岡市城南区鳥飼)へ注文。
うん。せっかくなので、九州の古本屋へ
と明治時代の古書を注文することにしました。
すぐに返事がきて、今日集荷してくれるとのこと。
届くのが楽しみになります。

それにしても、

「社会の全面を殺風景にするものと云うべし。」

というのは、鮮やかな言葉だなあ。
反芻していると、
私など、殺風景の片棒を担いでいた
のだなあ。と思い至ります。

さて、明治時代の冊子で、
私に読めるかどうか?
それも、届いての楽しみ。

コメント
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