和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

感覚的に分かる言葉。

2015-07-09 | 前書・後書。
幻冬舎新書(2014年3月)の、山口仲美著
「大学教授がガンになってわかったこと」
を昨年読んでおりました。

今になって、ネット検索すると、
現在も、しっかりしておられるようです。

さてっと、
最近、講談社学術文庫に
山口仲美編「擬音語・擬態語辞典」が
(1760円)入って気になっておりました。

この辞典が出たのが、2003年11月。
函入りで税別3800円。

ありがたいことに、
今年めでたく、文庫本になる。

さっそく、古本での
単行本の値段を確認。

高尾文雅堂書店へと古本注文
1500円+送料460円=1960円

ぱっと、頁をひらくと
漫画のカットが目をひく。

山口仲美の「はしがき」の最後には
こうありました。

「この辞典に花を添えて下さった
コミック作家の赤塚不二夫・あさりよしとお・
植田まさし・うえやまとち・東海林さだお・
蛭田達也・松本零士の諸氏には心より
お礼申し上げます。」

ということで、辞典の数頁ごとに
添えられた花が、たのしい。

もうちょっと、「はしがき」から引用。

「実は、日本語の擬音語・擬態語に
大いに悩まされている人々がいます。
日本語を学ぶ外国人と日本語を他の言語に
翻訳する人たちです。日本語の相当うまい
外国人でも、擬音語・擬態語は苦手です。
日本語の達者な留学生が腹痛で医者に行ったら、
『しくしく痛むの?きりきり痛むの?』と
聞かれてとても困ったと訴えます。
『しくしく』と『きりきり』の意味の違いが
全く分らなかったそうです。擬音語・擬態語は、
発音の響きが意味に直結しています。だから、
日本語の中で育った人には感覚的に分る言葉
なのですが、そうでない環境に育った人には
意味の類推がきかない。・・・」


講談社の漫画と本とが
合体したような発想の辞典となっておりました。

文庫は、見ていないのですが、手軽で、
楽で、簡単に引きやすいだろうなあ(笑)。
小さな漫画の一コマを、文庫にする際に、
どう配分したのかも気になります。

コメント
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