和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

本の世界もそうなのだ。

2015-07-02 | 新刊購入控え
正論8月号は、1日発売。
古田博司氏の連載「近代以後」。
そのはじまりは、

「国際関係論の講義で私は、
『すでに消えたもの、これから
消えつつあるもに敏感になりなさい。』
と、よく学生に教える。」(p52)

次のページには、

「『君たちは、ネット世界の情報が正誤、
清濁入り乱れていることはよく知っている。
だが、本当はネットだけではない。
本の世界もそうなのだ。
大塚久雄の『欧州経済史』、
宇沢弘文の『自動車の社会的費用』、
隅谷三喜男の『韓国の経済』、
小此木政夫の『朝鮮戦争』など、
明かに間違った左翼有名人の本が
ダマのように入り混じっている。
それが事実なのだ。』
では、何をどう読めばよいのか。
まず、中立性を客観性だと
誤認したり、偽装したりしている本
には気を付けなければならない。

アーロン・L・フリードバーグ『支配の競争』
(日本評論社、2013年)は米中衝突を
予言する良書なのだが、米中双方に
中立的な立場を偽装するので
何を言っているのかよく分からない。
このような本では読者が著者の本音を
文中に探す必要がある。
すると、あった!五十五頁、
『アメリカ人にとって、中国政府が
権威主義的な支配と市場主義をともに
取り入れていることは理解しがたく、
侮辱的とすらいえるものだ』。
これがアメリカ人の本音であり、
中立的でない部分の探索に客観性が宿る。」


うん。これで、
雑誌三冊が揃いました。
「新潮45」「WILL」「正論」と、
時に、パラパラひらく。
また、楽しからずや(笑)。



今安いのは、古本の全集。
これはもう、現在の常識(笑)。
それだから、古本一冊を買うより、
計算すると、全集を買う方が、
お買い得く、という発想が、
誘惑として、頭をもたげてくる。

「渡部昇一青春の読書」(ワック)
は、新刊で3996円。
WILL連載時は読んでおりませんでした。
でも、雑誌はとってあるので、
古雑誌を読み返す手もある(笑)。

この新刊を買ったことにして、
それと、古本で
佐々木邦著「珍太郎日記」を
買うのであれば、
古本の全集が、まるまる手に入る。
ということで、
それでもって、私としては、
小説嫌いの癖して、
佐々木邦全集を注文することに。
全集5000円+送料1200円=6200円
月報も揃っている。
全集10巻+補巻5巻=合計15冊。
ということで、目がくらみました。
一冊あたり、413円ほど。
函入り。シミあり、
本文以外に書き込みあり。
うん。読んでも数巻でしょうが、
持っているのと、いないのを
秤にかけると、持っている方が重い(笑)。
佐々木邦は、といえば、
鶴見俊輔・外山滋比古・渡部昇一と
三人が、それぞれ触れておられる。
私には、それで十分。
ということで、
昨日、送金をすませました。
本を注文する楽しみはここまで、
手元に届いたら、さっそく、
ブログ報告いたします(笑)。
コメント
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