和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

辞典作りの大好きな。

2015-07-10 | 前書・後書。
山口仲美編「暮らしの擬音擬態語辞典」(講談社)
の「はしがき」から引用。

「歴史の重みを背負った擬音語・擬態語辞典の
必要性に気づいたのは・・拙著『ちんちん千鳥の
なく声はーー日本人が聴いた鳥の声』を刊行した
時でした。拙著は、予想を超え・・それまで一顧だ
にされなかった擬音語の歴史に、豊饒な日本の文化
史が息づいていることに驚きを示してくれたようで
した。文化史の透けて見える擬音語・擬態語辞典を
つくりたい、それは私の念願でした。
平成12年秋のこと。講談社の編集者高橋光行さんから
言葉に関する単行本を出さないかというお話をいただ
きました。私は、単行本ではなく、念願の『擬音語・
擬態語辞典』を提案しました。辞典作りの大好きな
高橋さんは忽ちこの話にのってくれました。
まず、最近の新聞・雑誌1カ月分を収集し、それを
基礎資料にして項目の選定を行いました。一人で
執筆するのは時間的に無理ですので、13人の方に
協力していただきました。執筆陣は、月1回集まっては
コンセプトを統一し、原稿の質を揃えるという作業を
しました。基礎資料で不足している用例は、執筆者各自
が独力で調査し補い、新しい事実の解明に力を注いで
原稿を書いてくれました。・・・」


こうして、「擬音語・擬態語辞典」の
嚆矢(?)となる一冊が生まれ。
このたび、その文庫入り。
また、楽しからずや(笑)。
辞典であるにもかかわらず、
初々しさの息づかいがたちこめ。
それが、手軽な文庫に馴染みそう。
とりあえず、パラリと、ひらけば、
「山口仲美の擬音語・擬態語コラム」が、
辞典の中に20回分まぎれこんでいます。
それを拾い読みして、私は満腹(笑)。
コメント
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