ひさしぶりに
伊藤正雄著「文章のすすめ」前篇をひらく。
その5ページに
こうありました。
「読むことは好きだが、書くことは苦手である。
という人が多い。しかし読むことは、
書くことや、また考えることよりも、
遥かに怠惰な作業である。
いかに良書を読んでも、それはただ
他人の思想や知識におぶさっているにすぎない。
他人のものだから、じき消えて行ってしまう。
のみならず、単なる読書は、悪くすると、
自分で考える能力を放棄した、
散漫な頭脳の持主を作りかねない。
本さえ読めば勉強だと思うのは、大きな迷信である。
あるいは、自分の頭で幾らすぐれたアイデアを思い
ついても、考えていただけでは、まだ漠然としていて、
ハッキリした形をなさない。これも跡形もなく
忘れてしまうことが多い。」
さあ、仕切り直し。この夏。
伊藤正雄の本を読むことに。
伊藤正雄著「文章のすすめ」前篇をひらく。
その5ページに
こうありました。
「読むことは好きだが、書くことは苦手である。
という人が多い。しかし読むことは、
書くことや、また考えることよりも、
遥かに怠惰な作業である。
いかに良書を読んでも、それはただ
他人の思想や知識におぶさっているにすぎない。
他人のものだから、じき消えて行ってしまう。
のみならず、単なる読書は、悪くすると、
自分で考える能力を放棄した、
散漫な頭脳の持主を作りかねない。
本さえ読めば勉強だと思うのは、大きな迷信である。
あるいは、自分の頭で幾らすぐれたアイデアを思い
ついても、考えていただけでは、まだ漠然としていて、
ハッキリした形をなさない。これも跡形もなく
忘れてしまうことが多い。」
さあ、仕切り直し。この夏。
伊藤正雄の本を読むことに。