山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

フユザンショウ (ミカン科) Zanthoxylum armatum DC. var. subtrifoliatum (Franch.) Kitam.

2022年08月19日 | 樹木類
 関東以西の暖地山林や岩場に生育する常緑低木である。樹高は 1.5 ~ 3mになる。雌雄異株だが日本では雄株は見られない。葉柄の基部の茎に対生または単生する刺がある。葉は特有の香りがあり、互生し奇数羽状複葉で、葉軸には翼があるのが特徴である。小葉は被針形から被針状長楕円形。花は小さく黄緑色、円錐状につく。果実は 2 ~ 3 個に分かれ、楕円状球形、紅熟する。樹皮にはいぼ状あるいは棘状の突起がある。花期は 5 月。生育個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし


    フユザンショウの木 2022年5月 市川三郷町で撮影。 フユザンショウの中ではこれは大きな木。


    枝と花


    枝には対生または単生の刺がある。葉は互生する。


    葉は奇数羽状複葉で、葉軸には翼がある。雌雄異株であるが日本では雄株は見られない。咲いているのは雌花である。


    木の幹にはいぼ状あるいは棘状の突起がある。


山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


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カラスザンショウ (ミカン科) Zanthoxylum ailanthoides Siebold et Zucc. var. ailanthoides

2022年08月19日 | 樹木類
北海道を除く各地に分布し、日当たりの良い低地の二次林に生育する落葉高木である。樹高は6~8mだが、15mほどになるものもある。葉は互生して枝の上部に集まってつき、独特な笠状の樹幹をつくる。葉には臭気があり、葉身は奇数羽状複葉、小葉は 9 ~ 15 対で広被針形、鈍細鋸歯があり、鋭頭、裏面は粉白色。花は小さく黄緑色、大形の集散状につける。幹や茎には短い刺があるが、古くなると棘が無くなりいぼ状の突起となる。雌雄異株。果実は 3 個に分かれ、径 5㎜の扁球形。花期は 7 ~ 8 月。山梨県では身延町以南に生育しており、個体数はそこそこにある。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017:環境省カテゴリー:なし

    カラスザンショウ 2021年8月 南部町で撮影

    カラスザンショウの花。これは雌花。

    木の枝には短い棘がある。

    古くなると棘が脱落していぼ状の突起となる。

    2021年9月 南部町で撮影。葉はじょうぶに集まって付き、笠状の形を呈する。

    結実しているがまだ実は弾けていない。




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