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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山麓の草原の花散策  令和4年8月14日

2022年08月16日 | 山に咲く花
 早朝に出発したかったのだがネットをいじっているとあっという間に時間が過ぎて8時を過ぎてしまった。天候は曇、これならばまだ花が咲いているかも知れない。日が昇ると花を閉じてしまう気難しい花が全開しているのを見てみたいのだが、昨年も探しに行ったもののやっと見つかったのはお昼頃で花はもう閉じていた。今年こそはと思っていたのだがまたしても出遅れである。


    10時に到着。もう遅いであろうが、曇り空なのでひょっとしたら咲いているかも知れない。


    昨年発見した場所に真っ直ぐに草むらを進んで発見。


    しかし花はもう落下していて種になっていた。残念。


    別の場所で見つけたものはもう花が閉じていた。開いている花は来年に持ち越しである。これはスズサイコという花。


    準絶滅危惧種になっているキキョウだが、この草原にはまだ結構生育している。


    オレンジ色のコウリンカはぽつぽつと見かける程度。あまり多くは無い。


    オミナエシの群落


    ヒキヨモギは結構あるのだが、なかなか良い状態の花が見れない。


    ツリガネニンジンはたくさんある。


    アザミの仲間。


    総苞を触ってみると粘りがあり、これは咲き残りのノアザミであろう。


    葉が硬く棘があり触ると結構痛いアザミ。


    この草原では最も普通に見かけるトネアザミ。総苞の刺が太くて長めであるがモリアザミほど長く無い。


    まだ蕾だが、葉の形がアザミらしくないキクアザミ。食害に遭っているのかあまり多くは見かけない。


    結実したヒメイズイ


    カセンソウの花。もう終盤で痛んでいるものが多かった。


    ヤマジソは生えているところにはたくさん生えている。


    クルマバソウは普通にある。


    これでもかというくらいにたくさん生えているのがこのオオフタバムグラ。これは外来種の帰化植物。


    これも最近増殖が著しいキバナノマツバニンジン。これも外来種の帰化植物。


    何年振りかで出会えたこの赤紫色の花


    かなり個体数が少ないうえに減少傾向にあるマツバニンジン。やっと出会えたといった感じ。


    マツバニンジンの花。午前中だけ花が開いて午後になると散ってしまう気難しい花。


    ボタンヅルの花。葉に切れ込みがある。切れ込みが無いセンニンソウのほうはあまり見かけない。


    薄ピンク色のアブラナを見に行ってみるがなかなか見つからない。咲いていたのはこの1株だけだった。


    訪問時期が遅かったようで、もう花は終わってしまっていた。しかし、以前よりはだいぶ減ったように見受けられるハナハタザオ。

 毎年のように出かけている富士北麓の草原であるが、今年こそは見ようと思っていたスズサイコの開花した花は今年も見ることが出来なかった。夏が暑すぎたせいか、花は早めに散ってしまったようである。何度か探しに来ているマツバニンジンであるが、以前に生育していた場所は人が入り過ぎて踏まれてしまったのか最近は見ることが出来なくなってしまった。今回出会えたのはきわめて偶然であるが、見つかったのは1株のみである。来年もまた咲いてくれるかどうかはかなり微妙である。他の場所にたくさん生育していることを期待したい。

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雨の中のエゾミソハギ散策  令和4年8月12日

2022年08月16日 | 里に咲く花
 富士吉田に出張があり、午後から湖の周辺の植物散策に行ってみる。到着した頃には霧雨程度だったが間もなく土砂降りの雨に変わり、車の中で2時間近く待機することになってしまう。小雨になったところで車の外に出るとまままた雨脚が強くなりまた待機。時刻は4時になってしまい、結局3時間以上も待機することとなってしまった。少し小降りになったところでカッパを着て笠を差して花を見に行ってみる。


    オナモミはまだ花を咲かせていなかった。


    まだ小さな葉の群落があった。花が咲く頃にはこの場所は水没して近付けないだろう。


    イヌゴマは普通に見かける。


    イヌゴマの群生。探しているヒメハッカは見つからない。


    たくさん生えているカヤツリグサの仲間。小型で花序枝をあまり出しておらず、これはカワラスガナではないかと思う。


    これもたくさん生えている小型のテンツキ属。これはヒデリコか?テンツキ属は難しく、まだほとんど手を付けていない。


    エゾミソハギが見ごろになっていた。


    鮮やかな赤紫色のエゾミソハギ


    それなりの個体数がある。


    エゾミソハギの花。花弁は5枚。


    葉は対生し、根元の部分が半分茎を抱く。良く似たミソハギは茎を抱かずもっと大きいらしいのだが、まだ見たことが無い。


    ヒメシロネの群生


    葉は対生し葉腋に輪状に花を付ける。


    咲き残っていたコキツネノボタン


    果実は楕円形をしている。


    マツカサススキの群生


    まだ青い。


    オグルマの群生


    これはハッカであろう。


    これをもっと小さくしたようなヒメハッカという花があるのではないかと思ったのだが見つからなかった。

 エゾミソハギはほぼ満開でちょうど良い時期に訪問することが出来た。うまくすれば富士山を背景の撮れるのではないかと思ったのだがあいにくの雨となってしまった。昨年見つけたエゾミソハギであるが、葉が茎をいだいているかどうかは十分に確認出来ていなかったため、今回はどうしても確認しておきたかった。ヒメハッカも探しているのだがこの場所では発見出来なかった。生育していそうな場所はほぼ目星がついているので、近いうちに訪問してみたいと思う。

 台風が接近しており、甲府に戻る途中から土砂降りの雨になった。もう少し遅れていたら植物観察は出来なかったであろう。

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