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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

身延町田園地帯を再探索 そして遂に・・・  令和4年8月26日

2022年08月27日 | 水辺に咲く花
 南アルプス市に出張があり、予定していた人数よりも遥かに多い来客者があったがなんとか12時ごろに仕事は終わった。しゃべり過ぎてぐったりである。元気があれば櫛形山にでも行ってみようかとも考えていたがそんな元気は無くなってしまい、しかも本日もかなり暑い。身延町まで足を延ばして先週に続いて田園地帯の探索を行ってみることにした。

 最初に訪問したのはあまり大きく無い用水路が何本か走っている田園地帯である。


    用水路周辺を散策しているとその脇にミソハギが咲いていた。生育の様子から見て植栽のものだろう。


    ミソハギの花。エゾミソハギに比べてやや色が濃いように感じる。


    エゾミソハギの葉。対生して葉は根元が細くなり、葉を抱かないところがエゾミソハギとの違い。


    田んぼの渕に藻が生えていた。


    さて、これは何?


    引き抜いて調べてみる。新しく作成した下敷きを持って来るのを忘れたのは大失敗だった。


    葉にはわずかな突起があるようである。ホッスモか、イトトリゲモか、今の私のレベルでは判断が難しい。ホッスモとしておこう。

 残念ながらこの場所では探し物のミズオオバコには出会えなかった。

 次の場所に移動する。ここにも用水路の脇にミソハギが生えていた。ちょうど良く地主の女性の方が畑の様子を見に来たようで、このミソハギは自然のものなのかどうか尋ねてみたところ、これは植栽のものだそうである。ついでにミズオオバコのことを聞いてみると、「あの葉っぱの薄いやつね」と返事が帰って来た。このあたりの水田にはかつてたくさん生育していたそうである。今でも探せばあるだろうと教えていただいた。どうやら場所はこの辺りで間違いなさそうである。俄然やる気が起きてきた。気合を入れて散策してみると・・・意外とあっさりと見つかった。


    ミソハギと情報をいただいた地元の女性


    田んぼの渕に白い花が咲いている。これって・・・?!


    意外とあっさり見つかったミズオオバコ。今年は下見のつもりだったが2度目の探索で見つかった。


    ミズオオバコの花。柔らかくて傷み易そうな感じの花。


    ミズオオバコの葉は水中に沈んでいる。


    葉の形はまさにオオバコにそっくり。


    別の田んぼにも咲いているのを発見。この場所だけイネが抜かれていて保護されているように見受けられる。


    感激のミズオオバコとの出会い。

 散策していると田んぼの様子を見に来ている男性の方と出会った。撮影したミズオオバコの画像を見せてこんな花を探していると話したところ、「ああ、あの葉っぱが薄いやつね」と、先ほどの女性と同じ返事が帰って来た。たぶんあのあたりならばあるはずだと、場所を教えていただいた。


    こんな花も咲いていた。


    ミゾカクシというキキョウ科の変わった形の花。静岡県では見たことがあるが、山梨県で見るのはおそらく初めてである。


    路傍にはイヌドクサがたくさん茂っている。細めで別物のように見える。


    ヒルムシロがだいぶ増殖している。


    白い花がたくさん咲いている。


    これはセリの花のようである。


    この円い葉のほうは何だろうか?トチカガミを期待したが違う。チドメグサの仲間か?


    アゼナと思われる。普通にあると思うのだがあまり見かけなかった。


    教えていただいた場所で発見したミズオオバコ。まだ葉っぱだけで花は咲いていなかった。周辺に生えているのはシャジクモ。

 地元の方にいただいたありがたいアドバイスのおかげで念願だったミズオオバコに出会うことが出来た。花はまだ咲き始めで見頃は9月に入った頃ではないかと思う。出会えて感激である。しかしまだ藻を中心とした水生植物の観察が不十分である。ホッスモとイトトリゲモ、さらにはひょっとしたら出会えるかも知れないミルフラスコモなど、見分けられるだけの実力を付けられるようにしたいと思っている。

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咲き出したミズアオイ  令和4年8月25日

2022年08月27日 | 水辺に咲く花
 2週間ほど前にも一度見に行っているが、そろそろミズアオイが咲いている頃だと思う。ヒシの花も咲いているのではないだろうか?


    用水路をびっしりと埋め尽くしているヒシの葉


    たくさんあるのだが、花は相変わらずあまり多くは咲いていない。


    ちらほらと咲いているのを見かける程度である。


    一斉に花が咲くわけでは無いようだ。


    小さなヒシの白い花


    中心部に1個だけ花を咲かせる。


    3個花が咲いているのが見える。


    一株の大きさに比べると花は小さい。


    この場所のミズアオイはまだ咲いていない。


    こちらは咲き始めのミズアオイ


    別の場所では咲いている。見ごろになるのは1週間くらい先になりそうである。


    もうすぐ満開のミズアオイ


    清楚な水色のミズアオイの花


    たくさん生えているイネ科の植物


    おそらくケイヌビエという植物だろう。


    ジュズダマというイネ科の植物


    花が咲いているジュズダマ


    タカサブロウというキク科植物であろう。


    水際を好んで咲くタカサブロウ


    花とそう花


    白いイヌタデの群生


    田んぼや用水路で普通に見かけるこの草、おそらくホソバヒメミソハギという外来種の植物であろう。


    葉腋に小さな花が咲き始めている。


    用水路の中に藻が群生している。


    葉の幅がやや広めである。さて、これは何?


    引き抜いて調べてみる。


    葉は細長くて全縁である。たぶんコカナダモ(トチカガミ科)という外来種の藻。


    アメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)は花期が長い。


    結実したものもあるが、いつも満開のように見える。


    アメリカミズキンバイの花


    これが実。明瞭な稜が4本ある。


    そしてこれが今回いちばん調べたかった黄色い花。


    まだ咲き始めのようだが、観察するに良い位置には咲いていない。


    用水路沿いを歩いてみると既に散って結実し始めているものも多数見かける。しかし状態の良い花はひとつも見つからない。


    既に花が散っている。


    マクロレンズで撮影してトリーミング。花床を見ると毛が生えているのが見える。


    半分花弁が散った花。この花は午前中咲いて午後になると散ってしまうタイプの花ではないかと思う。


    マクロ撮影してトリーミング。雄しべの付け根の部分の花床に毛が生えているようである。

 チョウジタデか、ウスゲチョウジタデか決着をつけるためのこの小さな黄色い花を見に来たのだが、残念ながら良い状態の花には出会えなかった。花弁が散ったものを多数見かけるが花が残っていないところを見ると、どうやら午後になると花が散ってしまうようである。再訪してきっちりと撮影する必要がありそうだが、散った花の花床を調べると雄しべの付け根の部分に明らかに毛が生えている。これはウスゲチョウジタデと見て間違い無さそうである。状態の良いチョウジタデももう一度見に行ってみる必要がある。結論はもう少し待ちたい。

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