この前の11日。久々に観た芝居、というか若い高校生たちの内輪での練習みたいなものに、どういうわけか観る機会があった。
この脚本は、キャラメルボックスのために書き下ろした作品。映画監督になった女性が、高校映研部の友人を集めてドキュメンタリー風の映画に仕立てる。喪服姿の男女(すでに30歳を超えている)に、「哲学的」な猫にまつわる話を、台本に沿って語らせ、実は一部始終を隠しカメラで撮影するという趣向。
ところが、その当日、奇しくも共通の友人であった、心療内科の医者が「ものとり」の犯行によって殺害され、その告別式の日と重なってしまった。
高校時代、食中毒事件が起こった、その様子を撮影したフィルムが何物かに奪われ、今は映画監督の女性のもとに送付されてくる。
そこに写された内容は? 医師はどうして殺されたのか? その医師に患者として通う、それを巡る友人関係? カメラの前で妻の自殺を語り出した男は?
わずか1時間半くらいの上演時間で、盛りだくさんで、質の違うエピソードを織り込みながら芝居が進んでいく。
もちろん、高校生がやるのだから、無茶ということに尽きる。だいいち自分たちの経験の想像外の世界を演じる。でも、チャレンジ精神は見事! 台詞も動作も何とか様になっているのが不思議。設定が酒を酌み交わしながらなのでちょっと無理があるのは承知の上。
けれど、死者を悼む、追悼する、そして酒を飲みながら、今の生活、苦労、同情、忘れていたかつての恋愛感情、冷やかし・・・、こうして旧交を温めるというの流れが、見事に表現されていたのは、さすが恩田さん。
たった5脚の椅子しかない舞台。若さと強引な芝居づくりに、けっこう引き込まれた。たまには、無茶なほどの背伸びが、彼らを成長させるか、はたまた・・・。
芝居の終わった後、若い友人達と飯食いがてら、酒をしこたま飲み、その勢いでついカラオケにまで行ってしまった。まだその疲れ(余韻)が残っている。
この脚本は、キャラメルボックスのために書き下ろした作品。映画監督になった女性が、高校映研部の友人を集めてドキュメンタリー風の映画に仕立てる。喪服姿の男女(すでに30歳を超えている)に、「哲学的」な猫にまつわる話を、台本に沿って語らせ、実は一部始終を隠しカメラで撮影するという趣向。
ところが、その当日、奇しくも共通の友人であった、心療内科の医者が「ものとり」の犯行によって殺害され、その告別式の日と重なってしまった。
高校時代、食中毒事件が起こった、その様子を撮影したフィルムが何物かに奪われ、今は映画監督の女性のもとに送付されてくる。
そこに写された内容は? 医師はどうして殺されたのか? その医師に患者として通う、それを巡る友人関係? カメラの前で妻の自殺を語り出した男は?
わずか1時間半くらいの上演時間で、盛りだくさんで、質の違うエピソードを織り込みながら芝居が進んでいく。
もちろん、高校生がやるのだから、無茶ということに尽きる。だいいち自分たちの経験の想像外の世界を演じる。でも、チャレンジ精神は見事! 台詞も動作も何とか様になっているのが不思議。設定が酒を酌み交わしながらなのでちょっと無理があるのは承知の上。
けれど、死者を悼む、追悼する、そして酒を飲みながら、今の生活、苦労、同情、忘れていたかつての恋愛感情、冷やかし・・・、こうして旧交を温めるというの流れが、見事に表現されていたのは、さすが恩田さん。
たった5脚の椅子しかない舞台。若さと強引な芝居づくりに、けっこう引き込まれた。たまには、無茶なほどの背伸びが、彼らを成長させるか、はたまた・・・。
芝居の終わった後、若い友人達と飯食いがてら、酒をしこたま飲み、その勢いでついカラオケにまで行ってしまった。まだその疲れ(余韻)が残っている。