ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート2022後期《詩情》 ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル
売れ行き好調のためチケットが当日発券ではなく事前発送となったシリーズのトップバッターは、2018年浜松国際ピアノコンクールの覇者、ジャン・チャクムルである。
私が彼の演奏を聴くのはこれが2回目。
1回目は、紀尾井ホールで行われた第10回 浜松国際ピアノコンクール入賞者披露演奏会で、見た目のとおり繊細なピアニストというイメージである。
今回はヒゲをはやして登場したが、若き日のブーニンを彷彿とさせるものがある。
さて、曲目を見るに、”前菜”のモーツァルトは別として、シューベルト、ショパンという、「ロマン派のピアノ曲」というテーマで括れそうな選曲である。
だが、ラストのジョルジェ・エネスク「ピアノ・ソナタ第3番 二長調」が異彩を放っている。
解説によれば、「ルーマニア民族音楽の影響が強く映し出されている」そうであるが、これだと「盛り合わせ音楽会」(盛り合わせ禁止)と言われてしまいそうである。
チャクムルさんのために弁解しておくと、彼は、「国境なきピアノ曲」というCDを出していて、祖国ルーマニアからパリに逃れたエネスクの曲もこれに収録されているのである。
こういうたぐいの、「一点だけ盛り合わせ」であれば、丸山先生も許して下さるのではないだろうか?
売れ行き好調のためチケットが当日発券ではなく事前発送となったシリーズのトップバッターは、2018年浜松国際ピアノコンクールの覇者、ジャン・チャクムルである。
私が彼の演奏を聴くのはこれが2回目。
1回目は、紀尾井ホールで行われた第10回 浜松国際ピアノコンクール入賞者披露演奏会で、見た目のとおり繊細なピアニストというイメージである。
今回はヒゲをはやして登場したが、若き日のブーニンを彷彿とさせるものがある。
さて、曲目を見るに、”前菜”のモーツァルトは別として、シューベルト、ショパンという、「ロマン派のピアノ曲」というテーマで括れそうな選曲である。
だが、ラストのジョルジェ・エネスク「ピアノ・ソナタ第3番 二長調」が異彩を放っている。
解説によれば、「ルーマニア民族音楽の影響が強く映し出されている」そうであるが、これだと「盛り合わせ音楽会」(盛り合わせ禁止)と言われてしまいそうである。
チャクムルさんのために弁解しておくと、彼は、「国境なきピアノ曲」というCDを出していて、祖国ルーマニアからパリに逃れたエネスクの曲もこれに収録されているのである。
こういうたぐいの、「一点だけ盛り合わせ」であれば、丸山先生も許して下さるのではないだろうか?