Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

おやじとケモノと原初的な拒否

2022年09月23日 06時30分58秒 | Weblog
ENEOS会長、電撃辞任の理由は”壮絶”性加害だった 「胸を触り、キスを強要」被害女性は骨折
 「杉森氏が強い腕力で無理やり迫り、それを拒もうと何度も抵抗するうちに、骨折などのケガまで負ってしまったのだ。その後、被害女性はPTSDのような症状に悩まされ、仕事も満足にできない状態だという。

坂本勇人、「女性に噛みつき550万円」報道直前に見せた “オラオラ闊歩”…「悪評」の新証言も
 「記事によれば、坂本選手は2018年2月、宮崎市内のキャバクラ店で、接客した女性に『今日は(ホテルに)一緒に帰ろう」と言い寄ったが断られた。これに逆上し、坂本選手は女性の肩や太ももに噛みついたという。噛まれた場所は内出血し、しばらく痕が残ったとの証言も報じられている。

 実業やスポーツで抜きんでた業績を挙げている人物は、異常とも言うべき攻撃衝動や性衝動を内に秘めている場合がある(少年とおやじ少年とケモノ)。
 それにしても、この種の人たちが、対象である女性を傷つけてしまうのは、いったいどうしてだろうか?
 この現象については、例によって、フロイト先生が一つの仮説を提示していた。

自我論集 ジークムント・フロイト 著 , 竹田 青嗣 翻訳 , 中山 元 翻訳
 「愛は、自我が<器官快感>を獲得することによって、欲動の刺激の一部を自体愛的に満足させることができることに由来する。愛は根源的にナルシシズム的なものであるが、その愛は拡張された自我の中に同化された対象にも適用されるようになる。・・・ 
 憎しみは、対象との関係においては愛よりも古い。ナルシシズム的な自我が、刺激を与え外界に対して示す原初的な拒否から、憎しみは発生する。
」(p44~45)

 何とも天才的な指摘で、愛は根源的にナルシシズム的なものであり、外界の事物を”拡張された自我”の中に取り込もうとして、ハグしたりキスしたりするわけだが、これがいまくいかないと、今度は”原初的な拒否”へと反転し、噛みついたりけがをさせたりすることになる。
 ”拡張された自我”と”原初的な拒否”という言葉は、現在のプーチンにピッタリくる表現のように思う。
 但し、後者は、「核兵器による世界の破壊」という意味であるかもしれないのだが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする