パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

虫の声を味わえる昔の人は余裕があった

2007年08月29日 21時42分15秒 | Weblog
一昨日くらいから急に庭の虫の声が大きくなってきている
昼間は暑い日が続いていても、光は真夏のそれから秋の
穏やかな味わいに変っている
そして晩になればすっかり秋の音でいっぱいだ
虫の声は、たくさんいるせいか、それとも拡散して聞こえる(?)せいか
どこにいるのかがわかりにくい
しかし、生き物が身近なところに、ふんだんに存在するというのは
なんとなく落ち着くものだ

生き物はやさしい
それを今は、生き物を生き物として、それだけで価値あるものとしてとらえずに
役に立つか立たないか、金になるかならないかだけの判断基準で
まかり通っている
都会に住んでいると、そんな事を考えたり感じたりする事すら
生活するのに邪魔になってしまうかもしれない(?)
昔は虫の声で哀れを感じたり、風情を楽しむ事ができた世の中だった
いったい、便利になったとはいえ今は昔より
人間は幸せになってきているのだろうか?

コメント
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