日本人の多くが大好き!と言われる「忠臣蔵」
しかし、自分は好きではなかったし
今でも好きではない
なぜなら47人の切腹という状況が
主君の無念を晴らし、武士としての本分を全うしたといっても
どう考えても肯定的に考えることができないからだ
こんな風に急に思ったのは
「瑤泉院」忠臣蔵の首謀者 浅野阿久利
湯川裕光 著
を現在読みかけだからだ
何となく嫌っていた忠臣蔵
それでも一度しっかり読んでみようかと手に取った本だ
この本はどこまでが資料でどこまでが本当なのか
不勉強な自分にはわからないが
なんとなく大枠は「なるほど、そういうことだったのか」
と初心者にはありがたい本だ
だが、やっぱり男の書いたロマンティックな内容の一言につきるかな
なにしろ「瑤泉院」が完璧すぎる 人格的にも行動も
それは男が、女にあってほしい姿をそのまま書いているからだ
こんな人間はいやしない!
リアリズムを求めるなら
これは確かにロマン的な小説の過ぎないだろう
急にドストエフスキーの各自が勝手にしゃべりだす
不完全な人間たち、そのなんというリアリティー
なんと言う凄さ!てな事を思いついてしまった
それにしても地元の吉良様
正直なところ悪人にされて、罪もないのに目の敵にされて
かわいそう
そして吉良さんの警備に当たった者も
訳もわからず(?)襲われて、殺されて
どうも今の感覚からすれば、えらいトバッチリを受けたものだ
ただ、その時代の雰囲気はどうやら赤穂浪士側への共感が多く
討ち入りも「すべき」との空気に満ち満ちていたみたいだ
それにその当時の武士のメンタリティーを
現代人の感覚で判断するのは間違っているかもしれない
森鴎外の「阿部一族」に
あまりにも簡単に切腹するシーンがでてきて
そして民衆もそれを支持する様な雰囲気があったようで
どうも今の感覚からはだいぶズレている
話は飛ぶが、もしかしたら、あの評判の悪い新選組の
やたらと多い切腹も
じつはそれ程珍しくもないことだったのかもしれない?
小市民の自分は、大義を全うした人を(討ち入りに参加した人を)
たいしたものだと思う反面、
途中で抜け出した人の気持ちもよくわかる
だが、かわいそうなのは、後で
討ち入りに参加しなかったことを批難され
切腹をした人がいたということ
どうも体面ばかりで人の命が軽い
(こんなのが武士だったら我々は
三島由紀夫が必死に叫んだ
武士なんかでなくって結構だ)
またまた話が飛ぶが、忠臣蔵の映画に連れて行ってくれたのは
祖母だったが不思議と覚えているのは討ち入りのシーンではなく
浅野内匠頭の切腹の時の
「風さそふ花よりもなほ我はまた 春の名残をいかにとやせむ」
と和歌を詠んだこと
なにかこの方が美しい行いのように思えてならない
ま、何があっても忠臣蔵は好きになれそうにない
かな?
しかし、自分は好きではなかったし
今でも好きではない
なぜなら47人の切腹という状況が
主君の無念を晴らし、武士としての本分を全うしたといっても
どう考えても肯定的に考えることができないからだ
こんな風に急に思ったのは
「瑤泉院」忠臣蔵の首謀者 浅野阿久利
湯川裕光 著
を現在読みかけだからだ
何となく嫌っていた忠臣蔵
それでも一度しっかり読んでみようかと手に取った本だ
この本はどこまでが資料でどこまでが本当なのか
不勉強な自分にはわからないが
なんとなく大枠は「なるほど、そういうことだったのか」
と初心者にはありがたい本だ
だが、やっぱり男の書いたロマンティックな内容の一言につきるかな
なにしろ「瑤泉院」が完璧すぎる 人格的にも行動も
それは男が、女にあってほしい姿をそのまま書いているからだ
こんな人間はいやしない!
リアリズムを求めるなら
これは確かにロマン的な小説の過ぎないだろう
急にドストエフスキーの各自が勝手にしゃべりだす
不完全な人間たち、そのなんというリアリティー
なんと言う凄さ!てな事を思いついてしまった
それにしても地元の吉良様
正直なところ悪人にされて、罪もないのに目の敵にされて
かわいそう
そして吉良さんの警備に当たった者も
訳もわからず(?)襲われて、殺されて
どうも今の感覚からすれば、えらいトバッチリを受けたものだ
ただ、その時代の雰囲気はどうやら赤穂浪士側への共感が多く
討ち入りも「すべき」との空気に満ち満ちていたみたいだ
それにその当時の武士のメンタリティーを
現代人の感覚で判断するのは間違っているかもしれない
森鴎外の「阿部一族」に
あまりにも簡単に切腹するシーンがでてきて
そして民衆もそれを支持する様な雰囲気があったようで
どうも今の感覚からはだいぶズレている
話は飛ぶが、もしかしたら、あの評判の悪い新選組の
やたらと多い切腹も
じつはそれ程珍しくもないことだったのかもしれない?
小市民の自分は、大義を全うした人を(討ち入りに参加した人を)
たいしたものだと思う反面、
途中で抜け出した人の気持ちもよくわかる
だが、かわいそうなのは、後で
討ち入りに参加しなかったことを批難され
切腹をした人がいたということ
どうも体面ばかりで人の命が軽い
(こんなのが武士だったら我々は
三島由紀夫が必死に叫んだ
武士なんかでなくって結構だ)
またまた話が飛ぶが、忠臣蔵の映画に連れて行ってくれたのは
祖母だったが不思議と覚えているのは討ち入りのシーンではなく
浅野内匠頭の切腹の時の
「風さそふ花よりもなほ我はまた 春の名残をいかにとやせむ」
と和歌を詠んだこと
なにかこの方が美しい行いのように思えてならない
ま、何があっても忠臣蔵は好きになれそうにない
かな?