パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

20数年前のクリスマスコンサート

2008年12月03日 22時26分32秒 | 音楽
それは確か2年ほど続けて行われたテレビの特別番組のこと

電通の仕切りで、桑田圭祐、松任谷由実がメインの進行係
それに明石家さんまがからんでクリスマスにちなんだ
音楽を実験的に紹介していった非常に面白かった番組

例えばサザンがロック音楽を演奏しているなかに、急に
中村雅俊の歌う三橋美智也の「達者でな」に変わって
そうこうするうちに全然違う2曲が同時に歌われて
それが違和感なく聞こえて、凄い!と興奮して
こいつら半端じゃなく天才だ、と思ったものだった

それに別の年だったか、忌野清志郎が「喜びの歌」を
やはり何かのメドレーで歌って、これもまた
音楽遊びみたいな感じで楽しかった

これだけ強烈な印象を自分が持っているので
同世代の人に聞いてみると全然覚えていない
そんな番組あった?と答える始末

それにしても桑田圭祐
最近の一人紅白歌合戦にしても、ジャンルのこだわらず
消化していく懐の深さは、本当にいい意味での
音楽バカのようだ

かれは自分が思うに
資質的にはジョン・レノンに近いようだけれど
こと音楽バカと言う点ではポール・マッカートニーと似通っている

この番組を進めていく二人の天才に絡んだ明石家さんま
このときばかりは彼がかわいそうに見えた
確かに確固たる才能を持った存在感のある二人に比べ
とても小さく貧相に見えた

あれはいい時代だったのかもしれない
もうこのような実験的な番組はできないだろう
第一に今の聞き手、見る側が気軽なものを求めるようになってしまっている
それに多分テレビ局の人間がパワーを失っている

いつかなにかの特集でこれが放送されたら
絶対録画しておきたい、
そして今の人にも見せてあげたい、と思うのだが、、、
コメント
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