パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

最後の判断を間違えないために

2008年12月11日 21時50分05秒 | Weblog
古典を読むとか一見無駄な教養を身につける

こうしたことは実は全人格的な判断力を要する時
初めてその効果が発揮されるのではないだろうか

割合普通に言われる言葉に
きちんと仕事をしてきた農家の人や職人は
顔にその生き様が現れているが
どこか危うい仕事をしてお金を儲けた人は
意地汚い面が表情に出ている、とある

つまり時間をかけて身につけたものは
知らず知らすその人なりの人格になっている

だからこそ社会のトップに立つような人には
お金儲けだけでなく
最終的な判断を間違えないような
教養をベースとした
気持ちのもち方の訓練をしておいてほしいものだ

しかし、我が国の政治家さんたち
漢字が読めないというだけでなく
全人格的な何かが欠けているように見えてならない
確かに専門的なこと、交渉能力などは優れているかもしれない
しかし、一言で言ってしまえば
「品がない」

それはちゃんとした生き方をしていない所為かもしれないし
本来その立場では身につけておくべき素養を
身につけていないからかもしれない

日本で一番もうけている会社に
外国メディアから取材が殺到しているらしい
まだまだ黒字を出しているにもかかわらず
なぜそのような急激な人員削減をするのか?と
それまでの内部留保はこんなときのために
有効に使うべきなのでは?

もちろん立場立場によって考え方も違うだろう
だが有り余るものを持ちながら
自分のことは自分で乗り切っていきなさいと
あっさり言ってのけるような人、会社は
果たして真に品があったり、尊敬に値するだろうか

我々庶民はお金を持っている人をつい偉い人
と見てしまいがいだが
ある面、寅さんみたいな人の方が尊敬に値するから
判断の基準を変えた方がいいかもしれない
コメント
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