パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今年最初は「写楽 閉じた国の幻」

2011年01月18日 19時28分31秒 | 
自分が読んだものでは高橋克彦、それから池田満寿夫
他にも正体には色んな説がある不思議な浮世絵画家「写楽」

この画家の正体を小説の形で明らかにしたミステリーが
島田荘司の600ページに渡る大作「写楽 閉じた国の幻」

話は現代と江戸時代が交互に語られる
現代の方が写楽の正体の謎解き
その仮説の証拠集め等が事細かに紹介され
一方江戸時代の方はその解説といった具合

何も残っていないから、一人一人が色んな説を唱える事ができるが
どの説が正しいかどうか、と言うより
やっぱり写楽という人物の存在の不思議さに興味がいく

活動期間は10ヶ月
黒雲母刷り等と言う高価な背景を最初から版元は許可している
あれだけ売れたのに同時代の誰一人として彼の事を述べていない
(普通はポロッとでも出る方が自然なのに)
確かに不思議だ

この本の最終的な結論は伏せておくとして
江戸の方の最期の章は要らなかったかな?みたいな気がする
そこまで説明されると親切過ぎて、、、

しかし、歴史の勉強の中ではなかなか覚えられなかった事が
この手の本のおかげでしっくり頭に入る事がある
松平定信のこと田沼意次のこと、そして平賀源内のことなど

そして様々な疑問も湧いて来る
田沼意次は本当に悪い奴だったのか?
松平定信の改革は成功したのか?庶民の評判は?
平賀源内は何故刃傷沙汰を起こしてしまったのか?

さてと、とりあえず今年最初の本は読み終えた
さて次は?




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする