評判通りの早口のハイテンションに終始する映画だった
しかしその早口が妙な熱気、事業創成期のカオスを感じさせて
興味深く最後まで飽きる事はなかった
映画の感想を述べる時、話の良し悪し、生き方にコメントするのか
それとも演じられたパフォーマンス、カット、セットについて
語るのか難しいところだが、自分に興味があったのは映画上の事ではなく、
Facebookができる過程、いきさつ、アイデア
その意味からすれば見終わって直ぐに思い出した言葉が
「よそ者、若者、馬鹿者」の言葉
何かを変えたり新しい事を起こすのはこのパターンの人間と言われるが
ここでもそれは成り立った
才能のある人間はどこか人間性に欠ける傾向があるようだけれど
ここで登場するのは若者、馬鹿者に該当する創業者たち
しかし、比較的ノーマルな感情の持ち主の賢い兄弟は
結局八方破れで突っ走る男に振り回されて
せっかくのチャンスを逃してしまう
そして最終的には何が正しくて何が正しくないか
全て結果オーライで、
出来上がった世界の影響力がそれらの議論を無力化させている
多分、我が国でもインターネットが騒がれだした頃は
こんな感じで訳も分からない熱気に溢れていた事だろう
これは事実を踏まえた上でもフィクションと断り書きがあって
まるっきりその通りとは思わないが
それでも何度も繰り返すが、妙な熱気はリアリティがあった
が、心に残るものは、、、あったかな?
今風の話題
心地よいテンポの運び
エピソード満載のストーリー
残念ながらこの映画がずっと記憶に残るかどうかは怪しい
それは自分の年齢による記憶力の低下もあるけれど