今年の6月に37年ぶりにドイツ・オーストリアを訪れたが
帰国して時間が経つと、エコノミークラスでの
あの長い時間の忍耐も大したことではないような気持ちになってくる
そして、遠いと思った国も気持ち次第でいつでも行けるような
錯覚に陥っている
時々、海外旅行とは関係のないサイトを見ていても
タイミングよく海外旅行ツアーの広告が目に入る
これはおそらく一旦海外旅行のツアーのサイトを見た人に
再び表示されるようになっているのだろう
無駄がないとは言え、凄い時代になってきたものだ
それで、表示される広告をクリックしてしまう訳だけれど
ツアーは定番の都市や国が主で、自分の次に行きたいところは
ほとんど現れない
海外旅行に散々行って、行きつくし今は穴場を探している
というのではない
行きたい先とは6月に行った時と同じで
37年前に訪れたところの再訪問をしてみたいだけのこと
ハイデルベルクのフルトヴェングラーのお墓
ミュンヘンのノイエ・ピナコテーク
ザルツブルクの城とモーツァルトの家
リンツの聖フローリアン教会
ウィーンのシェーンブルン宮殿・ベートーヴェンのお墓・モーツァルトのお墓
これらが6月の再訪したところ
旅行とはいえ観光地というより自分の心のなかを辿っているだけ
今ふと考えているのは、次に行くことができるとしたら
今度は作家絡みでカルフとチュービンゲンとマウルブロン修道院
これはヘルマン・ヘッセに関連する土地
これらの地もやはり37年前に訪れたところ
カルフは生誕地、チュービンゲンは彼が働いていた書店があった
(なぜだかこの書店があったことはよく覚えている)
そしてマウルブロン修道院
この修道院の近くのユースホステルに泊まった時
子どもたちの団体が一緒になり、彼らが夜中までずっと騒いでいて
眠れなかったのでつい日本語で「うるさい!」と叫んだことがあった
記憶とは不思議なもので肝心なことよりこうしたエピソードの方を
よく覚えている
そして、どういうわけか窓から眺めた屋根のレンガの重なりも
記憶に残っている
今、ネットでチュービンゲンの画像を見たりすると
彼の作品の中の情景が浮かぶようで
とても懐かしい感じがする
そして自分はやっぱりドイツが好きなんだ
とつくづく感じる
ドイツの理知的でありながらロマンティックなところ
技術者・学者の精神を持ちながら音楽をこよなく愛する国民性
目に見えないけれど確かに大事なものがあると確信しているような
(それは自分の思い込みかも知れないが)
そんなところに惹かれてしまう
その他作家絡みではトーマス・マンの都市リューベックも印象に残っている
当時の紙幣のデザインに使われた門を入って
美しい市内散策をしていた時に聞こえたのが鐘の音
それは幾つもの鐘が競うように圧倒的な存在感で
その辺りの空気を満たしたように思われるほど
トーマス・マンがなにかの小説で鐘のことを書いていたが
実体験としてはこの事だったのだろうか
と勝手に思ったりする
でもトーマス・マンは理知的すぎて少し苦手
やはりヘッセが自分は好き
「シッダールタ」
これはあらゆる文学作品の中で一番好きかもしれない
わかっていても最後の方は涙が流れてくる
人によってはロマンティック過ぎる結末というが
そんなことはどうでもいい
これこそ自分のための作品
そんな風に思い込んでいる
とそんなわけで、ヘッセに入れ込んでいるのだから
次のドイツはカルフ・チュービンゲン・マウルブロン修道院はやっぱ外せないな
はたして行く機会は訪れるか?
帰国して時間が経つと、エコノミークラスでの
あの長い時間の忍耐も大したことではないような気持ちになってくる
そして、遠いと思った国も気持ち次第でいつでも行けるような
錯覚に陥っている
時々、海外旅行とは関係のないサイトを見ていても
タイミングよく海外旅行ツアーの広告が目に入る
これはおそらく一旦海外旅行のツアーのサイトを見た人に
再び表示されるようになっているのだろう
無駄がないとは言え、凄い時代になってきたものだ
それで、表示される広告をクリックしてしまう訳だけれど
ツアーは定番の都市や国が主で、自分の次に行きたいところは
ほとんど現れない
海外旅行に散々行って、行きつくし今は穴場を探している
というのではない
行きたい先とは6月に行った時と同じで
37年前に訪れたところの再訪問をしてみたいだけのこと
ハイデルベルクのフルトヴェングラーのお墓
ミュンヘンのノイエ・ピナコテーク
ザルツブルクの城とモーツァルトの家
リンツの聖フローリアン教会
ウィーンのシェーンブルン宮殿・ベートーヴェンのお墓・モーツァルトのお墓
これらが6月の再訪したところ
旅行とはいえ観光地というより自分の心のなかを辿っているだけ
今ふと考えているのは、次に行くことができるとしたら
今度は作家絡みでカルフとチュービンゲンとマウルブロン修道院
これはヘルマン・ヘッセに関連する土地
これらの地もやはり37年前に訪れたところ
カルフは生誕地、チュービンゲンは彼が働いていた書店があった
(なぜだかこの書店があったことはよく覚えている)
そしてマウルブロン修道院
この修道院の近くのユースホステルに泊まった時
子どもたちの団体が一緒になり、彼らが夜中までずっと騒いでいて
眠れなかったのでつい日本語で「うるさい!」と叫んだことがあった
記憶とは不思議なもので肝心なことよりこうしたエピソードの方を
よく覚えている
そして、どういうわけか窓から眺めた屋根のレンガの重なりも
記憶に残っている
今、ネットでチュービンゲンの画像を見たりすると
彼の作品の中の情景が浮かぶようで
とても懐かしい感じがする
そして自分はやっぱりドイツが好きなんだ
とつくづく感じる
ドイツの理知的でありながらロマンティックなところ
技術者・学者の精神を持ちながら音楽をこよなく愛する国民性
目に見えないけれど確かに大事なものがあると確信しているような
(それは自分の思い込みかも知れないが)
そんなところに惹かれてしまう
その他作家絡みではトーマス・マンの都市リューベックも印象に残っている
当時の紙幣のデザインに使われた門を入って
美しい市内散策をしていた時に聞こえたのが鐘の音
それは幾つもの鐘が競うように圧倒的な存在感で
その辺りの空気を満たしたように思われるほど
トーマス・マンがなにかの小説で鐘のことを書いていたが
実体験としてはこの事だったのだろうか
と勝手に思ったりする
でもトーマス・マンは理知的すぎて少し苦手
やはりヘッセが自分は好き
「シッダールタ」
これはあらゆる文学作品の中で一番好きかもしれない
わかっていても最後の方は涙が流れてくる
人によってはロマンティック過ぎる結末というが
そんなことはどうでもいい
これこそ自分のための作品
そんな風に思い込んでいる
とそんなわけで、ヘッセに入れ込んでいるのだから
次のドイツはカルフ・チュービンゲン・マウルブロン修道院はやっぱ外せないな
はたして行く機会は訪れるか?