パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ポールの曲作りの中で好きなこと

2013年11月22日 19時15分24秒 | ポール・マッカートニー
今日もポール・マッカートニーのネタ

人は自分では新しいものをつくろうとしても
どうしても癖とか個性とかが現れてくる
敢えてそれを表に出すのもひとつの方法

さてポール・マッカートニーの癖とか好みとは何か?
と考えてみると、その一つに
3つの部分に分かれた曲作りがあるのではないのか
(あるいはメドレー)
本当はポールの癖とか好み以上に
聴き手の自分の好みという方が正しいかもしれないが

この方法の例は、ジョン・レノンの意向が強かったかもしれないが
Happiness is a Warm Gun
はっきり3つの部分に分かれている

Another DayやLive And Let Dieも純然たる形ではないけどそうなってるし
Band On The Run ははっきりしている

メドレーも含めて探せばもっと出てくるかもしれない
特に3つに分かれていると言うより単に
サビのメロディーと他のメロディのメリハリをつけている為かも知れないが

でも3つの部分が確認できると自分は「またやってるな!」
とポールの癖・好みを感じてしまう

その他の癖とか好みは、実は自分がこの手の方法が大好きなのだが
絶妙な対旋律を持った曲作り

エリナー・リグビーの冒頭のメロディと後半のメロディを
一緒に歌われる時の美しさ
ディア・ボーイ リズミックなメロディーとリンダの
大きな旋律線の共演もゾクゾクするほど楽しいし
ワンダーラストも同様
アルバム ロンドン・タウンの終曲Morse Moose and the Grey Gooseも
2つの旋律が同時進行する(ここのところが大好き)
この方法はやり過ぎると食傷気味になるかもしれないが
それでもいつも自分は気持ちよく感じてしまう

ポールの曲ではないがドレミの歌でも
ドミミミソソ
レファファラシシ
ドミミミソソ
レファファラシシ
ソドラファミドレ
ソドラシドレドと続く部分の同時に歌われるところが好き
本当にワクワクする

この手の方法とは対位法とでもいうのだろうか
どのような名前で言われようと、とにかく自分は
この手の技法は大好き

ところで、一気に話はかわってポールのライブで感じたことの一つに
年をとって枯れるといった感覚は全然なかった
ということがある

むしろ信じられない位パワフルで圧倒されたが
この感覚何かに似てる!
と過去に感じた何かを必死に思い出しそうとしたが、
そこで、もしやと思いだしたのが
ラ・フォル・ジュルネで生で聴いたベートーヴェンのミサ・ソレムニス
その時の感覚と似ていた 技術的で力にあふれて、圧倒的な深さを持っている
また音楽ではないがルーベンスの絵の迫力から
感じるものとも似ている様な気がしてならない

ということで、単に自分の思い込みだけを文章にしただけ
でもこんなことを感じさせたり書かせる力を持つポールの音楽は
結果的に凄いということ

コメント
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