パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

理研の判断(2)

2014年05月09日 10時04分17秒 | あれこれ考えること
昨日の続き
組織としての理研の判断は
好意的に見ていけば納得できる結論だったかもしれない

小保方さんが提出した実験ノートは
確かにあれではなんの証拠にはならないだろう
実験ノートというよりあれはメモの類
もっとも本人にすれば書いた時の記憶が蘇るから
自分では大丈夫と思っていたかもしれない

ハードディスクの中のデータの管理といい
実験ノートの記述といい
小保方さんの性格は案外大雑把なのかもしれない
そうした性格の人のほうが何かを発見、成し遂げる可能性が
ないとはいえないが

論文の撤回を求める
しかし、STAP細胞の存在の検証実験は継続する
そして特許も取り下げない

ここから推察されることは
昨日でも疑問に思った点
理研は発見とされる実験の当時
どんな感想を持ったかということ

笹井さんが言うように
可能性のある仮説
と信じられるような何かが
確かにそこではあったのではないか
疑いの目でもっても確認したとか

だが、それだけの大発見を何故理研は慎重に
物事を進めなかったか
あの実験ノートを誰も見ていずに
それでいて実験結果だけを信ずるに至ったのは何故か

ただ論文上は事実として画像の加工と
間違えた(意図的かどうかは不明)画像が存在し
世間は大騒ぎした
ここで大騒ぎになる前にことを収めようとした
理研の姿がおそらく誰にでも想像できる

言葉の上では小保方さん側にも
反論の可能性はあるかも知れないが
実際のところ肝心の実験、科学的な面からは
信用されない可能性が出たのも事実

しかし、STAP細胞という発想とかアイデアは素晴らしいと思う
思いついたのは小保方さんではないようだが
何らかの刺激で細胞が多機能性細胞に変化するという仮説は
それこそ、ベニクラゲの不思議にもどこか通じるところがあって
ありそうというより、あってほしい現象に思えてしまう
それが後々の医療に有益と考えられるから尚更のこと

コメント
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