パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

心をうたない雄弁さ

2016年10月24日 08時38分27秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

雄弁な人がいる
話し始めると淀みなく次から次へと言葉が続き
話が重複することなく、普通の人が知らない知識も多い
(知らないからそれが本当かどうかもわからないが)
また、今時の話題も取り入れて、およそ弁論という形においては
それはそれで大した能力であることは間違いない

ところが、その話は心を打たない
そして先程の話はどのような内容だったのか
と振り返ろうとすると、何故か曖昧なままで
聞いたとこと他人に話そうとすると、頭が整理できず
その内容を伝えることが出来ない

その人は、ブログも書いている、頻繁に更新している
ここでもやはり普通の人が知らない知識(情報)を、時には
これでもかと言うくらいに羅列する

残念ながら内容は一度読んだだけでは分からない
それで、ハンナ・アーレントを読んだときのように集中力をもって
読み返し、理解しようと努めてもわからないことが多い

人には人の文体とか癖があって慣れてくると、おおよそ言いたいことの
ニュアンスは把握することができる
その意味では、まだ慣れていないのかもしれない
しかし、問題はその人は話の聞き手、ブログの読み手の能力を想定して
話したり書いているか?ということ

分かるように話す
これが求められている立場の人だ
「瞬間的に対応できる」と自慢した人だから
聞き手の雰囲気・様子から自分の話が理解されているか否か
読み取ることもできるはず
しかし、その能力は発揮されないまま、自分の言いたいことだけ
自分の情報が相手に伝わっていよういまいが、自分のペースで続ける

実は豊富な知識・話題と言っても
現実的には自らの思索や体験に基づいて身につけたものではなく
一般論を話しているだけだから、そこには感情が伴わず
ある種の人間には自慢話をしているだけととられても仕方ない

多くの人が理解できなかったり、いまいちわからない話を
淀みなく話すこの人は、実は聞き手・読み手の気持ちを汲み取る
能力が欠如していないか

その結果が、昨年と今年始めに行われた新城市を二分する運動につながっている 

この人はシステムの話が好きだ
いわゆる世間評価の高いとされる
画期的なとか初のとかいう取り組みが好きだ
でもその中には、「市民の声を聞く」という項目が入っている
ところが大枠のシステムをつくっても肝心の「市民の声を聞く」という
項目が機能不全どころか活動していないというのが現状だ

そしてもう一つ肝心なことは、自分が進めたシステムのチェックが
出来ていないということ
そのシステムの熟成度を評価するのは、第三者ではなく自分、
それに携わる職員の評価をするのも自分  決して第三者ではない
そして残念なのは市民が耳にしたり目にすることができるのは
この人の発表したものだけ

でも少しづつ、本当に少しづつ気づき始めている
「何故心をうたないか?」
このシンプルな問に気づき始めている

多分人の心を打つのは「本気さ」
そしてその人に欠けているのは「本気」
市民はこれに気づきつつある

一時的な損得で、「人の心をうたない人」に加担して良いものか
その人の協力者には(きっと誰もこれを見ていないと思うけど)
考えて欲しいものだ

ところで、この人は誰?
新城市民ならきっと分かる 

 

 

 

コメント (1)
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