久しぶりにCDを購入した
長いことAmazonの「欲しいものリスト」で眠っていたものだ
最近の節約疲れで、少しばかり衝動的な行動かもしれない
内容は、
1.リーリー・クラウスの弾くモーツアルトのピアノ協奏曲20から27番
オーケストラはウィーン音楽祭管弦楽団 指揮 スティーヴン・サイモン
2.シモーネ・ヤング指揮のブルックナー交響曲全集
ハンブルク・フィルハーモニカー
3.ゲヴァントハウス弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集
一応、それぞれのアルバムを購入する言い訳と言うか、理由は存在する
1.のモーツァルトのピアノ協奏曲は、リリー・クラウスの明るい音の演奏が聴きたいのではなくて
ウィーンに住む演奏家が あまり大家でない指揮者の下で、どんな音楽を奏でるか興味があったから
ウィーンの連中はモーツァルトの音楽は多分身にしみこんでいる
プロの演奏家なら何度でも演奏しているだろうから、この場合はこんな感じ、、
他の楽器感とのやり取りは、、伝統的にこうかな、、などと想像したのを確かめるため
早速聴いたが(20番)、なんともフレーズや楽器間のやり取りが、本当におしゃべりのようで
それでいて必要最小限で効果的で、、、ウィーンの伝統はすごいと思いつつ
モーツァルトの凄さを(完璧性)を改めて再確認
2. のブルックナー全集はYoutubeで8番の初稿版の演奏を見て(聴いて)興味をもった
ほとんど間違いのないと自覚している、女性には受けないと信じていたブルックナーを
女性が指揮している
驚くのはそれだけでなくて、これがなかなか良い
しかも、その版は初稿版を用いている
一番から聴き始めたが、Youtubeで聴いたときのような全体的な音の印象
金管は決してヒステリックにならず、大音量の快感は神を賛美したいブルックナーの
いつもの癖が出ているようで、とても気分がいい
どうも自分はコンセルトヘボウとかハンブルクとか北のオーケストラの音色が
好きなのかもしれない
一番は最後の楽章で、テ・デウムを連想させる箇所と、9番の未完の楽章の雄大なテーマが
出てきても違和感のないような部分があった
ただもう一度聴くとそれがどこだったかわからないかもしれないが
3.ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のベートーヴェン
これが一番長いこと「欲しいものリスト」で眠っていた
評判の良いセットでいつかは、、と思いつつ今まで伸び伸びになっていた
ラズモフスキーの1番から聴き始めようとしたが、いきなり軽いショックを受けた
リズムを刻みそれがくっきりと聴こえるのは良いが、音色がどことなく暗い
暗いというのが正確な表現でないとしたら、くすんでいる(これも適切ではない?)
最近のアルバン・ベルク四重奏団のような艶やかな音ではないし、ハーゲン四重奏団とか
エマーソン弦楽四重奏団などの音色とも違う
スメタナ四重奏団の音色とも違う
随分音色とは違うものとつくづく思う
さて、購入したてのこれらのアルバム
そのうち暑くなって部屋では音楽を聴けなくなる(エアコンがないので)から
今のうちにしっかり聴いておかねば、、
最近はこうしたCDを聴くのも「ながら聴取」はもったいなく思えるようになっている
聴く時は気合を入れて、まるで生演奏を聴くようにスピーカーに向かうほうが
楽しみが多く得られる気がしている
どうせ聴くなら、生に行けないことの代わりとして、価格分元を取ろうとして
聴いたほうがコストパフォーマンスは良いに違いない
それにしても、やっぱりモーツァルトはいいなあ
これはまたもや実感