パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

議員さんについて

2017年11月04日 08時25分08秒 | あれこれ考えること

少ししょうもない話

最近選挙が行われたばかりの新城市
そこで、疑問に思ったのは、人は議員さんに何を望んでいるのかという点
その望んでいることを実現してくれるのが議員さんということになりそうだが
具体的に何を実行してくれる人を役立つ人と解釈するのだろうか

特に何も期待していないとか
議員さんは名前は聞いたことがあるがよく知らないとか
なんとなく地元から選ばないと損するような気がするとか、、
これらのことは当たらずとも遠からずといったところと思われる

議員さんの選挙時のスローガンは、当然のことながら少し盛っている
市民の声を届けますとか地元のために働きますとか
でも待てよ、議員さんのできることってそんなにあったのだろうか
議員さんの機能的役割は議決が主だったもので、他に議員提案の条例作成などがあり
この例では新城市では産廃に関連する施肥条例が作られた
確かにこの条例の作成は議員さんの良い役割の例と思われる
しかし、多くの人の無意識のなかに望んでいることは直接自分たちのためになること
つまりお金に関することだ(例えば道路の改修など)
ところが一番肝心な予算に関することは議員さんは提案できない(予算提案件は首長の権利)
せいぜい来年度予算を調整する時に財政課に各委員会での予算要望を提出するくらい
それで、議員さんの役割はこれくらいしか出来ないと地元に帰って説明をすると
地元の評価は、「役に立たないとか力がない」ということになる
議員さんは、そんな甘いことをしていると次の選挙には危ないこととなるし
現実的に地元への思いもあるので個人的に市の各部署に声をかけることになる
職員に対する声がけが効果を持つのは新人議員では難しいのだそうだ
少なくとも2期くらいからなんとなく声を聞いてくれるような印象を持つらしい
3期ともなれば、議員さんが声をかけておいてくれたら地域の人が話をしに行っても速やかに物事は進むらしい

結局のところ、選挙を応援してくれる人たちの議員さんに望むこととはこういった事柄で
「市全体のこと」というより「地元のこと」が優先となる
議員さんは、地域の代表か、それとも市民の代表かと問われれば表向きには
広い視野を持って市民の代表としての職責を果たすべきとされる
しかし、現実は、どうもそうではないという印象を持たざるをえない

公には市の代表を選ぶべしとされていても、果たしてその候補者がどんな人か
どんな考えを持っているか、などは人にわかるのだろうか
一応、JCが作成した各候補者のメッセージをその気になれば見ることができる
しかし、それはやはり盛った内容とかスローガンに過ぎないものも少なくない
(議員の立場でそこまで言って良いのか  と思われるものや)
それでも現職の議員さんについては、任期中の活動を見れば多少なりとも
その実力や人柄などはわかるかもしれない
ところが新人となったらまったく情報はないので、何を根拠に選んで良いのかわからない
だが新人というのは、「跡継ぎ」の場合が多い
どこどこの地区で、ある事情で立候補しない議員さんに変わる跡継ぎ候補
またある宗教団体、ある労働組合、ある政治組織、それぞれの跡継ぎ候補はそのまま
地盤を引き継ぐことになり、その人の実力や人となりは疑問でも
勝手に前の人と同じだろうと思い込み 、大した考えもなく一票を投ずることになる

上の段で、現職の議員の実力や人柄は任期中の活動でわかるはずとあっさり書いてしまったが
実はこれがなかなか怪しい
現職の議員さんの一番のメリットは「議員さんであったことの知名度」
運動会、お祭り、文化祭、防災訓練、学芸会、、、などの地域のイベントに招かれることが多く
必然的に人々の記憶に残る
だが議員さん本来の仕事としての議会活動は、一部の人を除いてほとんどの人は知らない
その一部のひとたち(熱心な市政注目者)が、その議員の働きぶりを見て圧倒的な不支持感を
(議員として失格評価)をしても、地域の人にその活動ぶりが知られていないから
選挙のときには問題無しとの判断で同じ投票を繰り返す
そして選ばれた議員さんは市民の負託を受けていると口にする
(でもそれは本当かな?) 

結局のところ、選挙のことを少し原則的に真面目に考えるとやりきれないことが多い
(この選挙というシステムで良いのだろうかとも思ったりする)
昔からあるように地方選挙でも「地盤・看板・鞄」 に左右されて、
あるべきビジョンなんてものは添え物のようで
まずは数の確保的な政権闘争的な(それ故に燃える人もいそうだが)要素が力を持つ
そしてその運動は「現実としての生活」を保証すべくリアルな思いを持つ人と
こうあるべきだとする想像の世界との戦いにもなる
(こうなると目先の利益は大きな力を持つ) 

話は変わって、福井の選挙区、あれだけのことをした(南スーダン日報問題や都議選のトンデモ発言)
稲田朋美さんを当選させたのは一体どういう理由なんだろう
個人的な山尾しおり氏の事件とは別次元でより問題ありと思ったりするが
地元の票というのは、、、どうもよくわからない(国も市も)
何故、あの議員が当選してしまうのか、、、
 

 



 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする