自分の住む新城市の少し面白くない話
新城市では10月に市長・市議会議員の選挙が行われた
選挙が終わったあとで、選ばれたからと言って白紙委任ではないから
選ばれた人たち、ちゃんとしたお仕事、お願いしますよ!
僕らはちゃんと見てますからね
と、あるブログで宣言したが、その宣言を果たすべく昨日新城市の臨時議会に出かけた
新しいメンバーになって初めての議会
その大きな目的は議長と副議長の選出(他にも議題はあったがメインはこれ)
話をすすめる前に、そもそも論を少しばかり
昨日も「市政において市長と議会は車の両輪」とさも当たり前のように話した人がいたが
市長と議員さんはそれぞれ別々に投票によって選ばれている
国政のように議員さんを選んで、その中から行政のトップを決めるシステムではない
だから自ずと市長と議会の果たす役割や市民から要求されるものが違ってくる
市長は未来を見越した計画や方針、円滑な行政運営を担い
議員さんによる議会はそのチェック・監視機能が期待される
こうした意味合いでは「市長と議会は車の両輪ではなく、アクセルとブレーキ」
の役割分担と考えるほうが普通の様に思われる
(チェック・監視機能といってブレーキを踏みっぱなしの状態となるのは必ずしも好ましいとは思わないが)
この役割を持つ議会のトップ、議長さんの選出が行われたのだが
再びそもそも論に戻ると、議長さんの役割とは一体何か?と考えると素人にはなかなかわかりにくい
議長さんは議員報酬の他に議長としての手当が支払われる
一般議員さんよりは多くの仕事・責任を負うものだからなのだろうが、
いったいそれは具体的に何だろう
議長さんの役割といえば議場で前にドンと座って、質問者や答弁者の名前を交互に告げて
時には質問・答弁について注文をつけ議事進行をはかるみたいなところが思い浮かぶし
実際のところ自分もそのくらいしか想像していなかった
確かに議事進行については多少の知識・技術が必要と思われるが
これは特別な能力を要するというより慣れによって身につくものと考えられる
しかし、議事進行だけが議長の役割かと言えば、、実はそれ以外の仕事のほうが重要らしい
議長の議事進行以外の仕事
最近の新城市議会の例では、つくってから手をつけずにいたままの「議会条例」を
見直し検討し、それに伴う議会改革を進めるよう指示したのが議長だったということだ
何回も行われた「議会改革検討会議」は議長の発案によって行われたということ
そして、これはある議員さんから聞いた話だが、議長には年度予算の案が
議会に上る前に提出されるらしく、議長はその案を細かくチェックし、不備なところや
納得し難い部分があれば予算案の再提出を要求することができるし
それが議長の重奏な仕事のひとつであるともされた
この様に予算まで(一般議員よりも)直接関わるとなると、議長というのは
一般人の生活にも直結した立場の人物ということが言える
その重要な職責を担う議長の選挙が行われた
選挙と言っても投票権があるのは議員さんだけ
議員の中から議長・副議長の役に就きたいと希望するものが立候補し
決められた手順を踏んで投票によって決められる
この決められた手順には立候補者の所信表明がある
昨日の場合では議長立候補者、丸山議員・鈴木(達)議員の二人が
副議長立候補者、山口議員、山崎議員、村田議員の3人が投票の前に
制限時間5分以内で、立候補した理由、何を行うか、目指すもの等を熱弁することとなった(はず)
議長や副議長(この役割は何となく分かるが実はよくわからない)が割合市民生活に直結しそうな
だけに、その思いを吐露する内容は、果たして議員さんだけが聞いてて良いものだろうか
一般市民もそれを聞けられる方が良いのではないかとも感じたし(面倒くさいと感じる人の方が多そうなのは想像がつくが)
もし、市民が昨日の所信表明を聞いたならば、そして所信表明で判断するならば、
昨日のような結果にならなかったのではないかと思えてならない
それぞれ5分以内の所信表明
傍聴席にいて、とりあえずメモした
最初に議長立候補者の丸山議員・鈴木(達)議員
詳しい内容は小野田議員のブログに書かれている通りで、個人的には所信表明の優劣というよりは
キャラクターの違いみたいなものを感じた
問題は副議長の所信表明だ
山口議員がトップバッター、ボツボツを話す特有の話っぷり、申し訳ないが思いの外真面目な印象
次に山崎議員、この議員さんは自分は無条件に受け入れられるタイプではないが、
それでも副議長としての役割を果たす気構えは感じられる
最後に村田議員、ここに来てメモしていた手が止まってしまった
一体何を話しているのだろう、、話すべきは副議長としての立候補理由や何を目指し、何をするかであるのに
音として出てきた言葉は、新東名の話やらスマートインタの話やら、まるで市議会議員選挙の演説のよう、、
今はそれとは関係ないだろう、、、
だんだん怒りが湧き上がってきた、、そして立候補したわりには熱意とか説得にかける思いは全然感じなかった
村田議員に対しては厳しい評価かもしれないが、この所信表明を見た人は少なからず同じような思いを持つに違いない
最終的な結果は、議長選は 丸山11票、鈴木(達)7票で丸山議員が議長に
副議長選は、山口5票、山崎3票、村田9票、無効票1票 で村田議員が副議長に選出され
今朝の中日新聞にも掲載されている
へそ曲がりだから、そこでいろんな妄想をしてしまう
議員さんは一体何を根拠に投票したのか、、
明らかに所信表明の内容ではない(それに準ずるならば違う結果となったはず)
今回は5人の新人議員がいる
彼ら彼女らは果たして何を基準に選んだのだろう
彼ら彼女らは立候補者の人間性・実力・方向性を知っているのだろうか
少なくとも数人は議会傍聴席で見かけたことはなかった
もしかしたらティーズで見ていたかもしれないが、まだよく知らないと想像するほうが無理はない
その知らない人を選択するとなった時、その選択の材料は普通は所信表明に頼るほかはない
でも、所信表明が(個人的には)一番ひどかった人物が選ばれている
正直これには大きな違和感を感じる
この副議長選の票数の内訳は、時々傍聴に出かけている人間には当たらずとも遠からずの見当がつく
山口議員への5票、無効票の人物、山崎議員の3票のうちの2票は類推できる
結局は数を持ったものが勝ち
多数決は決断の最終手段に過ぎないが、多数決をもって民主主義の正当な進め方とする昨今の状況
そのためにの数の確保が主要命題となって、市政においては「根回し」といわれる行為が
幅を利かせるようなことになる
日本では当たり前、常套手段とも言える「根回し」だが、名古屋の河村市長の話によれば
姉妹都市のロスアンゼルス市の議会は、党に属していても市の議決に関しては拘束はなく
議員個人の判断を重要視し、「根回し」のようなことは一切行われないのだそうだ
(アメリカで党の拘束を受けるのは大統領選のときだけだそうだ)
このロスアンゼルスで行われような議員個人の判断による選挙が今回行われたか、、、
正直なところ、それはわからない
でも強烈な違和感は、所信表明の迫力が一番なかった人物が選ばれてしまったという事実
そしてこの人物は、当初、副議長の立候補者には入っていなかったのに
ここ数年、議会は討論する場ではなく、採決をする場だけになっている、、
それで良いのか、、この不満がずっとくすぶっている
ちゃんと市政を見てるから、、と冒頭に挙げたが、
有志は住民投票以来定期的に情報交換や会議を行っている
昨晩も夜遅くまで会議は行われた
市の財政の話(どうも大幅カットの予算が出てきそう)
土地開発公社の大幅な負債の話
若者議会の図書館リノベーションと図書館を管轄する教育委員会とのすれ違い
市民に上から目線でなく市政に関心をもってもらための方法
今はこれらを適宜、情報として流していく方法を検討しているところ
相変わらずグダグダとまとまりのない話、、
本当はバカ話が好きなのだが、、