パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

あれらの雑誌の存在は?(安倍さんの時代の反映)

2020年08月29日 07時16分00秒 | あれこれ考えること

 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
それではいかん!と思いながらも、ついついそうなってしまいそうだったのが
昨日首相辞任を発表した安倍さん
持病の潰瘍性大腸炎の再発でやむを得ずとの判断らしいが
数日前からの覇気が感じられない表情から、これは予想していた

「お疲れ様でした」
街頭インタビューではそのような声を多く集めていたのだろうか
極端な批判の声はなかった
各国の反応や声明も、当たり前の差し障りのない常識的なものが多かった

それらの言葉は「現時点」の制限付きで、大目に見ることはできる
しかし、政治は結果責任の言葉があるように、評価については
このあと徹底的な検証が必要と思われる

彼の勇ましい発言とは裏腹に、いつも違和感を感じていた
株価と求人倍率の好転を言われても実感としての豊かになっていく感覚はない
今になって景気の後退は2019年の秋にはじまっていた、、との報告がある

こうした統計数字の怪しさはいたるところで感じたが
何よりも決定的な不信感は国会での答弁だ
野党の質問に対して、キチンと答えていない、話を逸らす、時間を無駄に費やしている
野次を入れる
それらの姿はおよそ国会議員の資質を問われるものだった

国会を見れば人々の評価は変る、、、
それは市議会においても同様なことが言える
(しかし現実には国会も市議会も見る人は少ない)

彼の評価は後にキチンと検証されることを望むが
彼がもたらしたみっともない(と自分が考える)ものの一つに
先日も中日新聞の広告にあった「月間Hanada」とか「Will」などの雑誌だ
その広告では、安倍礼賛、安倍さんの政敵を批判、嫌韓・嫌中を煽る姿勢、
朝日新聞・野党を批判、また歴史修正主義を恥ずかしげもなく訴えていた
それらは見るに堪えないもので、それ故にこの時代を反映したものと
今後のために残しておこうか、、と思うほどのものだった

不思議なのは、あの2つの雑誌の広告が新聞の全5段を使っているということだ
書籍の広告料は他に比べてやすいと言われるが、それでも何百万部の新聞に
掲載するとなると、それなりに経費はかかる
東京の方では新聞広告にのみならず、電車の中吊り広告まで登場しているらしい
雑誌がものすごく売れていて広告費をカバーできるくらいならわかるが
あれらの雑誌は、書店でもそれほど売れている部類にはない(置いてある数も少ない)
いったい商売としての雑誌が、成立しているのか、、それが疑問で仕方ない
(費用はどこかから出ている?)

この極端な立場の雑誌やメディアが、おおっぴらに表に出てくるようになった
それが安倍さんの時代の1つの現象ではないか
かつてはひっそりと存在したものが、表舞台に羞恥心をすてて
人の感情を煽るようなかたちで存在する、、
それは何事も敵・見方を区別してしまう現代社会の一つの傾向の現れのようだ

ということで、安倍さん応援団のメディアのからいろいろ検証
ってのも必要を思うけど、、誰かするかな、、、





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