クラシック音楽は少しばかり距離をおいた表現で
「高尚な音楽」と言われることが多い
でも、少なくとも自分がそれを楽しんでいるのは
「高尚」だからではない
単純に心地よいからだ
クラシック音楽というと、あだ名が付いた曲、例えば運命とか田園とか
未完成とかが挙げられて、それを口にするだけで悪い意味で一歩引かれてしまう
ところで、このあだ名のついた曲とついていない曲について
商業ベースではあだ名が付いていたほうがセールスしやすいと思われるが
個人的にはあだ名が付いていない曲でも絶対外せない曲がある
一番嫌いなクラシック音楽の作曲家のアンケートをとると
断トツなのがブルックナーだったとの報告がある
3Bはバッハ・ベートーヴェン・ブルックナー(ブラームスではなくて)と
思い込んでいる自分からすると、とても信じられない結果だ
あまりあれこれ考えずに、ブルックナーの音響に浸っていると
訳もなく心地良く、ある人はブルックナーは音を浴びて味わうのが良い
といっていた
そのブルックナーの音楽で比較的有名なのが4番の「ロナンティック」だが
自分はあまり有名でない2番の交響曲が好きだ
特に最初の2つの楽章はレコード・CDを繰り返し聴いている
1楽章は何故かモーツァルトの「プラハ」を連想するし
2楽章はブルックナーの生まれ育ったオーストリアの田園地帯を
思い浮かべることができる
そしてそれは意志的な意図のある音楽というよりは、
自然の声のようでまるで野原に座ってぼーっとしている心地になる
この2番への愛着は、どうも一般的ではないらしく
録音され発売されたレコード・CDも多くない
でも、好きなんだな、、、
人がどう評価しようが、、この音楽は好きだ
(いつか世間評価が変わるような気がする)