リコールの話題の続き(手続きとか実態について)
先日、愛知県知事のリコールを訴えている高須克弥氏が「リコール運動の妨害だ」と
腹を立てて、該当者には法的措置も辞さないとの勇ましい狼煙を挙げたニュースを目にした
今頃、そんなことを言ってるのか、、
それが直ぐ様浮かんだ
リコールは署名を集めた後、その署名簿を選管に持ち込み、そこで正確な数の確定を行ってもらう
選挙人名簿と署名欄を照らし合わせて、確かに実在の人物が署名したものと確認する
ところが字が見にくかったり、消えかかったり、、判読し辛いものも出てくる
判読できないものは選管が無効の決断を下し、何か印を打つ(多分)
この選管の判断に疑いが持たれないために、署名簿縦覧期間というのがある
ある場所に署名簿を置いて、署名者に見てもらえるようにして、
自分が署名したにもかかわらず無効とされていたら文句を言うためだ
また、書いてもいない名前が何故か書かれていたりするのを見つけて無効を申請するためだ
この縦覧期間とか縦覧の目的は、こうした確認のためで
それ以外の目的には使ってはいけないとされている
当然のことながら署名簿の撮影やメモ取りなどは許されない
署名簿はその場所で見るだけで、署名簿を動かすことすらできないとされる
(選管の人も監視しているらしい)
ところが現実の世界ではそれは建前で、別の使い方をされる可能性がある
署名した人物の名前を覚えるためだけに、縦覧する人がいるのだ
署名人の名を覚えた人は、署名者に「署名したね!」と脅しのような声をかける
あるいはその前に、「名前がバレるよ!」と伝える
リコールは少しばかり対立を生んでしまう物騒なものだけに、署名者も覚悟がいる
その覚悟はできれば人のわからないところで発揮できると良い
それが、「縦覧期間という制度があって署名したのがバレるよ!」
と人々に伝えることは、穏やかな人々の行動にかなりのブレーキを掛けるきっかけとなる
日本各地で起きたリコール運動で、成功しなかった理由の多くは
「署名縦覧期間に誰が署名したのかわかる、、」
とのリコール反対派からの広報によるものだ
それはあまりにも多いので、ある意味「リコール潰しの定石」のようなものと言えるかもしれない
ということで、高須克弥氏が怒り奮闘している「署名がバレるよ」のおせっかいなSNS拡散は、
珍しいものでもなんでも無く、当然想像される範囲の中のことということ
それを想定しないまま、勢いだけで「大村さんリコール!」とやったのか、、と思えてしかたない
やはり、メディアの取り上げてもらうためだけに、彼はリコールを打ち上げたな!
という気持ちを強くした
※リコールについては、数年前しなくても良い体験をしたので、ちょいと気にかかっている