日本時間の早朝、サッカードイツ対日本の国際試合がドイツで行われた
サッカー界は国際試合週間というものが設定されていて
各国のリーグ戦はお休みにして、普段対戦することのない外国のチームと戦う
普通なら日本は少しランクの低いチームを日本に呼んで
気持ちの良い勝ち方をサポーターに見せるが
今回はドイツから対戦の申し込みがあり
めったにない強豪国とアウェイでの戦いになった
ドイツが日本と戦いたいと熱望したのは
昨年のワールドカップの敗戦の悪夢を払拭したいからで
グループリーグでまさかの逆転負けを食らって
そのせいで2大会連続で決勝トーナメントに進めなかった
ドイツは肝心な試合に負けた時は
次の対戦で倍返しのような試合を展開する
日韓ワールドカップの決勝戦で負けたブラジルには
ブラジル国内で大差の勝利を手にしているし
マラドーナの大会の次の大会では、きっちりアルゼンチンに復讐している
ドイツとはそういう国で、負けっぱなしになることは許されない
と選手も国民も思っていたに違いない
(ドイツと対戦するチームはどこも戦うのを嫌がるものだった)
それが今回は、なんということだろう
倍返しどころか、ドイツの問題点とか停滞が余計にはっきりとなった
(結果は日本4−1ドイツ)
試合前半の菅原からのセンタリングを伊東がネアで合わせたのは
とても良いシュートで、そう何度も決められるものではなかったし
同点直後の上田綺世に方向をちょっと変えたシュートは
彼が準備していたというものの運が良かった
こういう日は運も味方につけていると言える
多くの人が言うように豊川市出身の菅原は気の効いたプレーを続けたし
冨安も板倉の安定した守りを続けていた
この試合で印象的だったのは後半交代で入った久保のプレー
彼は相手のミスをついてボールをかっさらい
そのままボールを運んでキーパーと一対一になったシーン
ここで驚いたのは自分でシュートせずに左を走っていた浅野に
誰でもシュートが入るようなパスをしたことだった
普通、途中出場の選手は得点が欲しくて仕方ないが
彼はドリブルで持ち込んでいるときも首をよく振って
浅野が可能性のある場所に走っていることを確認していた
だからこその判断だが、それが平気でできているのは大したものだ
その数分後の正確なセンタリングで田中碧のヘッドをアシストしたが
これらはたまたまという偶然というより、
今後も何回となく見られるだろうと想像できた
それにしても、一体ドイツはどうしたのだろう
倍返しをするドイツ
90分戦って最後に勝つのがサッカーというゲーム
といった印象のあるチームが全くその姿は見えない
点が入る気がしない
ドイツは次にフランスと戦う予定になっているが
今の感じだと大差で負けても不思議じゃない
自分が好きだったドイツはゲルマン魂という言葉で代表される戦いぶりで、
何があっても焦らずにヒタヒタと今できることを坦々を続ける
その迫力が恐ろしい気がするチームだ
実は日本代表の選手は昨年ワールドカップで戦った相手の中では
ドイツが強かったとの感想を持っていたようだ
確かに結果は逆転勝ちして長友が興奮して「ブラボー」と声をあげたが
実質的なところでは圧倒されていたような気もする
でも、あの日からドイツは調子を落としている
人間のやることは難しい、運とか勝利を掴むのは
想像以上に難しい時がある
ドイツは今はドツボにハマっている感じ
ちょっとドイツのことが心配になってしまった
(ドイツ好きの自分としては)
秋の市議会がいたるところで始まっている
少しばかり品のない名古屋弁で、みっともない行動を起こし
我が市の首長でなくて良かったと思われる名古屋市長の河村さんだが
以前、彼の講演会ではなかなか参考になる話があった
(覚えているのは、そのことだけかもしれない)
それはアメリカの地方議会の議員は議決では
党の拘束を受けず、自らの判断を優先するようになっている
という話で、拘束を受けるのは国に関連することだけらしい
ところで日本では市議会で一般質問を傍聴したり
中継を見ている人はどのくらいいるのだろう
少なくとも我が市の議員さんに関しては、一般質問の質が高いのは共産党のAさんだ
丁寧な語り口で、よく調べ上げた資料を元に一般人がこうしてほしいとか
お金の使い道に関して問題提起を繰り返している
(確かに、こうしてほしい財源は果たしてどこにあるのか?の疑問はないではないが)
正直なところ、前回の選挙で有能な女性議員が誕生するまで
市議会の一般質問の質は彼が群を抜いていた
(経験豊富な2人の議員、財務に詳しい議員さんもなかなか興味深い時がある)
ところが、彼は「共産党だから」という点で問答無用で批判の対象になることがある
(数年前あった懲罰動議もその一つと思う)
流石に行政からはそういう否定的な言葉は出てこないが
もしかしたら批判されることが多いので面白く感じていない人はいるかも知れない
共産党嫌いは議員さんの中に多いようだ(自民党絡みの)
それは共産党のAが何を言おうが、共産党である限りは認めない
とした態度のようにさえ思える
以前、真面目でひたむきなAさんのことを心配して
「共産党を辞めてみては」とアドバイスした人がいた
そうすれば真面目な姿勢だけが評価されるだろう、と見込んだためだ
Aさんの選挙時の投票数はいつも上位1番か2番だ
それは共産党の組織票というよりは
一般の人が若い彼のひたむきさを評価してからと思われる
つまりは現場(市議会での行動)を見れば、
党とは関係なく彼を評価する人が多いということで
彼の議決判断もアメリカのように党の方針によるものでなくて
彼自身の判断に任せたら、もう少し融通が効くものになっているような気がする
(なんでも反対は少なくなる気がする)
日本の社会はいろんなところで属性で人格さえ評価される
共産党だから、先生だったから、会社の社長だから、お金持ちだから
つまりはその人の人格をなす部分ではなくて、それ以外のことで
その人をわかったような気になっていることが多い気がする
イデオロギーよりアイデンティティ!
以前ある本で知った言葉だが、日本の社会は相変わらすこの傾向が強い
地元の議会を見る限り、共産党だからの理由で
否定的な評価になることはないと思うが
それでも何が何でも嫌いという人は、どうしても存在する
人間社会は難しい、、、