偽情報に騙されやすい人と騙されにくい人の読書量には
相関関係があるのではないかと頭に浮かんだが
同じように頭に浮かんだのは若い人の海外旅行経験は
女性の方が多いのではないかということ
なんとなくそんな気がしてちょいと調べてみた
日本旅行業協会に調べによるデータは以下の通り
全ての年代を比較すると男のほうが多い
だが若い世代では想像した通り女性の方が多い
(総数と割合から計算した結果)
10−19歳 女 103,690人
男 86,762人
20−29歳 女 273,790人
男 194,411人
やはりなんとなく思っていた通りの結果だ
この予想は自分だけの感覚ではなく試しにある人に
「若い人の海外旅行は男と女のどっちが多いと思う?」と聞いてみたら、
彼は「自分の3人の子どものうち二人の女の子は海外旅行を経験しているが
男の方はまだ行っていないから女の方」と答えた
彼も一般的に女の方が多いだろうとなんとなく思っているようだった
外向きの若い女と内向きの若い男
問題は、この経験がその後の生き方とか判断の基準にどのように影響するか
という点だ
今の世の中は益々グローバリスムが進んでいく
必然的に反グローバリズムも産まれる
グローバリズムがいいか悪いかは保留して、こうした社会に体感的に慣れているのは
異文化の経験をした女性で、内向きな男は「日本凄い!」の思考に走る(と思う)
話は変わるがブルデューの「ディスタンクシオン」と言う本では社会の人の
年収、学歴、仕事の内容、済んでいる場所(都会か田舎か)などの属性によって
どのような価値観を持つかが膨大な資料として紹介されている
属性によって好む絵画、音楽などは生活の中の体験が違うので必然的に異なってくるようだ
つまりは経験の差が価値判断の差となると思われるが
海外旅行の経験のあるなしで、その後の生き方の違いがどのようにでてくるか
これは思いほか重要なポイントだと思える
以前、森喜朗氏が「女の話は長い」の一言でバッシングを受けたことがあった
このとき女性たちは「わきまえない女たち」と言うタイトルで
現在起きている問題を話し合った
そしてその時に「問題は女性に限ったことではなく男性にも関わっている問題だ」
と結論がでて「わきまえない男たち」のタイトルで対談が開かれるはずだった
ところが男の方のこの企画は実施されなかった
その時に感じたのは「やっぱりな」という思いだった
男はどうも窮屈な世界にいるようで何かを変えることには逡巡するようだ
ということで、男はもう少し頑張らなとあかんな!
と感じたということ