気持ちはわかるけど、相性は良くないというものはあるものだ
読書モードになっている最近だが、この本は途中で読むのをやめたくなった
その本が「ドヴォルザークに染まる頃」町田そのこ著
作品の善し悪しと言うよりは、一言で言ってしまえば自分には合わないという感じ
それは「女の人の感覚についていけない」ということだと勝手に思っている
独白のような気持ちの描写が多いが、実生活を踏まえたそれはリアリティを覚えるよりは
かなわんなあ、、という気持ちのほうが強い(不倫とか離婚とか性的な描写等で)
そしてこれは竹内まりあのCDを1枚通して聴く時に感じる印象とか
マルタ・アルゲリッチの演奏を聴く時と印象に近い
あまりにも感情にダイレクトに攻めてくると、ちょいと遠慮願いたい
という気持ちになってしまうのだ
尤もこれは一般化できるほどの説得力を持つものではなく
単に自分がそう思ったというだけのことだ
これはブルックナーの音楽は女性にはウケず
それは男しかわからないという思い込みの反対の例のようで
この小説は女性にしか理解されないのではないか!とさえ思う
男女差による感じ方の違いというものは、絶対にあると思われるが
人にとってどちらの感じ方が正解というのではなく
ただそういう違いがあるというだけのことだ
今、なにかに導かれるように再読しているのが佐伯啓思の「近代の虚妄」
これなどは、男しか読まないのではないかと思われる本で
そう決めつけるのは独断に過ぎないかもしれないが
女性が読んでいるところをイメージすることは難しいよう思えて仕方ない
ところで前回この本を読んだ時、ブログにアップしていたが
その内容は以下のリンク先
「近代の虚妄」を読んで https://blog.goo.ne.jp/bitte1107/e/fbf85a5cd0e1d92d77bba5d81ab958ae