パンセ(みたいなものを目指して)

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勉強会「産廃反対運動の成功例から学ぼう」

2015年11月29日 07時52分14秒 | 産廃

産廃絡みの3日続きの会合の2日目が
昨日新城富岡ふるさと会館で午後2時から開かれた

「産廃反対運動の成功例から学ぼう」
住民一丸となって、ここからできること
講師 岩中美保子氏 

主催は子どもと環境を守るママの会

同じような問題を抱えている(抱えていた)人たちの
話を聞くということは、新たな発見があったり共感を覚えたりして
次につながる気力が出てくるなど良いことが多い

ところで、話を聞いていて既視感、以前にもこんな話があったぞ
と言う思いを抱いた(小牧市の住民投票&勉強会の時の印象と同じ)
春日井市松河戸地区の産廃焼却炉操業反対の活動の説明をしているにもかかわらず
あまりにも新城市で起きていることとそっくりな状況
申請者の住民説明会に対する要望に応えない点
県の機械設備に対する判断に不安感を覚えた点など
本当にそっくりだ
この分では、日本国中同じような問題を抱えている地区が多いと思われる

最初に松河戸で反対活動の経過のビデオが上映された
冒頭から「これはダメでしょう」の印象
焼却炉が全くの街の中(田舎なら良いというわけでないが)
こんな場所でよく県は許可したものだと不思議な感覚を持つ 

次に事業者の説明による焼却炉の性能についての疑問
専門家から見れば限りなく怪しい性能しか保証されないのに
県は「法に則って」認可をした

実はこの性能に対しては、県の判断は間違っていた
(と言ってしまうと、県の方々は腹をたてるかも知れないが)
と言われても仕方のない経過となっている
問題なしと許可を下した焼却炉を試運転したらいきなりトラブル発生
予想外(?)の問題がでて、すぐさま改善命令

そしてこの改善命令が何回か続く
このことを新城市に置き換えて思うと、
県がタナカ興業の機械設備の性能を認めたとしても
それが本当に実情にあっているのか大いに疑問がのこるということ
(つまり操業したら悪臭が出まわる可能性があるということ) 

県の判断は「法に則って」判断したということで、
必ずしも正確な数字に基づく、住民の生活を守るための判断とは
言えない

本当に機械設備が安全か、機能するのか
そうした疑問を解消するために、事業者の申請書を情報開示してもらって
チェックしようとしたいが、ここでもまたハードルが発生
松河戸も新城市も情報開示の請求をしたが、すんなりと情報は見せてもらえない
(なんでも事業者の許可が要るためらしい、果たして事業者は許可するのか
   この手続自体が変な段取りと素人は思ってしまう)
松河戸では何度も情報開示を求め
結局分厚い申請書を手にすることが出来たという
(見習わなければ!) 

しかし、許可がでてしまった事実は変えようがない

松河戸でも許可が降りてからも、粘り強く、楽しく、
そして知恵をつけて 、他の人の知恵を借りて活動を続けたという
その方法の一つとして、裁判と言う手段を講じ、結果的にはその裁判は
負けたが、県が住民の姿勢を評価して認可の取り消しに至ったのだそうだ 

やはり実際の体験から来る話は説得力がある
議論の上での手段も大事だが、人間の営みとしての活動として
どんな心構えで、実際に何をするのか
といったところは参考になる

新城市の産廃に関する活動は、若い人も多い
そして会場から声も出たが「ジジババ」も協力すると言っている
願わくば、新城市の南部の問題だけでなく、広く市民の問題として
認識して欲しいものだ

それにしても市民が知恵を持つ、情報を持つ、一人ひとりが考える力を持つ
ということは、あまりにもゆっくりした歩みで(一部の真剣に活動しているひとには)
物足りないかもしれないが、結局は大きな力となるものだと実感する
 

 


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