パンセ(みたいなものを目指して)

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産廃反対者連絡会に行ってきた

2016年06月20日 10時29分15秒 | 産廃

新城市の一鍬田公民館で、2週間おきに行われる
新城市産廃反対者連絡会に行ってきた
この連絡会、既に42回を数えている

自分が参加というより傍聴し始めたのは 
そんなに昔からではなく、こまめに行くようになったのは最近のこと

南部企業団地のタナカ興業の操業に関して一貫して
反対の立場をとっているグループのための連絡会だ

一貫して反対を唱えているのは地域エゴと言うよりは
タナカ興業の別の地域の活動から予想される被害が発生した場合
今までの普通の地域住民の暮らしができなくなってしまう
ことを恐れての活動だ

そして現実に、操業が始まってしまった現在
操業がフル活動ではないと思われるにもかかわらず
心配した臭いの発生が確認され、市に被害届、苦情が数件届けられている

この臭いに対する不安は、グループが手にしたタナカ興業の操業の
計画などから容易に類推できたことであり(設備の能力やシステム上の性能で)
それ故に安心できる根拠をタナカ興業から聞きたいと思っていても
何故かそれは実現されず、また市もこれまたどういうわけか
市民に安心できる根拠を伝えず、ある時は許可は県で行い、ある時は法に従っているを
繰り返すばかりだ

この連絡会は、現状の報告から始まる
具体的な被害状況をまずは共有
昨日は、先日行われた市議会での産廃関連の一般質問について報告があった
それから、時々テーマが変わるが「勉強会」を設けて
感情的な反対運動にならないように、法的な分野、産廃施設の機能的な分野などを
様々な知恵を持った人から情報を得ている
そうした中には「情報公開」で得られた市とタナカ興業の数回にも渡る会議の様子があった
(産廃進出が公になる前の会議  そこでどんな話が行われていたかを知ることができるが
 驚くべきものであった)

勉強会は旬の話題を取り上げるほうが無理なく頭に入っていく
今の産廃の話題といえば「ダイコー」絡み
その話題を絡めて一般的な食品廃棄についての話が
昨年新城市文化会館で講演された石渡正佳氏の「食品廃棄の裏側」
の本を取り上げてなされた

問題としたのは肥料化のところ(タナカ興業も肥料化の事業だ)
本には(一部抜粋)
肥料化には、完熟するまで数ヶ月を要する。
ところが、どのまでやったら完熟かには食品リサイクル法にも
肥料取締法にも定義がなく、設備の能力が物理的に決まってしまう他の処理と違って
熟成期間を短縮すれば受け入れ能力(水増し能力)はいかようにもなる

つまり完熟すれば肥料となるのだが、完熟したと決めるのは企業側の申告やら
都合で適当に決められるということ
儲けることを至上命題とする企業は、当然の事ながら未完熟(臭いの出るものでも)
完熟したと称し効率よく肥料と解釈したものを作り続ける
(タナカ興業の熟成期間もずいぶん短い) 

政治資金規正法が入りはしっかり管理していても
出口がユルユルでザル法と言われるが、同様にこの分野の法律も
ザル法と言わざるをえない

またこの様な記述もある
未成熟性肥料の不法投棄は、農地造成工事を偽装して行われるので
発覚しにくい。この時肥料取締法がかえって抜け道になる。
肥料か土壌改良材かは、肥料取締法には定義がなく、未成性肥料の農地への
大量還元を規制できないのだ。(田原の件を連想させる)

結局は日本のいたるところで、同じような事が行われているということ
タナカ興業が!というよりタナカ興業もよくあるパターンの行動をしているということ

ならば、市は予想される危険性を各地の例から学んで、新城市には被害が及ばないように
すればいいと思うのだが、何故か心配されたことを被ることになってしまっている

まるで救いのない状況に思えるが、救いとなる記述があった(様に思える)

廃棄食品を大量に受注し、土壌改良材として大量に農地還元している肥料化施設は
実質的にリサイクル業者ではなく、最終処分業者である。農地は最終処分場でないから
農地が同意しても不法投棄である。

残念ながら、この部分の言わんとすることは自分にはよくわからない
産業廃棄物、一般廃棄物、リサイクル法、リサイクル業者、最終処分業者、清掃法、肥料取締法、
様々な法律が絡んで、その一つ一つに定義があったり(なかったり)
俄仕込みの自分の頭のなかでは細部が上手く結びつかない
(産廃反対者の方々はこのところをよく理解しておられるようで
 それだけでも感心してしまう)

ただ言えることは、よく使われる「法に則って」の一言が 
市民生活の安全・安心の担保をしていないということ
操業の許可を下す法律や、登録業者の認可をする法律は
それでもって安全性を担保する法律とは違うということのようだ

そんなことを知ってくると気が滅入るが
臭いの発生という事実は現実に存在する
優先すべきは、法の不備を問いたいが
もう少し現実的な対応だ

この新城市南部の問題が、南部だけでなく市内全域の心痛める
問題として共感の大きな民意となれば
あの舛添さんを辞任に追い込んだ力になる
現実に先日の市議会でも3人の議員さんから 一般質問で
産廃については扱われている
市議会で取り上げられているということは、市全体に関わることとして
心ある人々のもとに届けば良いのだが、、 



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