パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

サッカーのコート作りから思うこと

2008年12月14日 18時33分29秒 | Weblog
今日は先々週の小学生の大会に続く中学生の大会

その前にまずはコート作り
我々がホストになっている関係上、コーチ陣と
中学生でラインを引いたのだが、、、

いつも思うことなのだけれど
100メートル×70メートルの四角形を描くのが案外難しい
最初のタッチラインを引くのはいいのだけれど
さてゴールラインを直角に引くのを
3対4対5の丁寧な直角三角形の理屈などを使わずに(面倒なので)
引っ張ってしまうと、さてこれが向こう側のタッチラインの長さ
ゴールラインの長さが少しづつ違ってくる

そのくらいはいいとして(?)
今度はペナルティーエリアを、長さはいいにしても
直角をアバウトにすると
遠くに見える向こう側のペナルティーエリアが
ひどく曲がって見えたりする

こんな風で、四角形を単純に大きくするだけで
ひどく難しいというのを毎回感じざるを得ない
きっとこれに限らず、いろんなことも大きくするということは
困難を伴うのだろう

さてこのコート作り、決まって能率が悪いシーズンがある
それは夏と冬
蒸し暑くて少し動いただけで汗がにじみ出るような頃は
思考能力も働かず、キビキビ動けず
ただただ時間がかかる

一方冬は、風が強くてメジャーが風に流され
直線が確保できずイライラが募るばかり
これからそんな季節に向かうがしばらくは辛抱かな

中学生くらいになるとコート作りも手伝わせるのだけれど
人数はいてもなかなかはかどらない
彼らは現実に正確なコートの大きさを知らないかもしれないし
いつもコートは大人にやってもらっているので
みんなでコートを描く経験もない

だから大人が「~~してくれ」
指示しても今一ピンときていない様子
それで結局は大人が具体的に事細かに言わないと
進んでいかない

そんな光景を今日も見ていて
不意に、この国の割合ありがちなサッカーのゲーム展開に
思いが至った

どうもこの国はゴールするという最終目的を知っている割には
一人一人がそれぞれ考えてベストなことをしようとする
気持ちが少ない(様に見える)
所謂、司令塔とか攻め方の基本とか
つまりは教えてもらわないと(指示されないと)
何もできない

このことがヨーロッパ、南米の連中に比べて
一人一人の存在感の軽さに現れるようだ

外国の強いチームは、
オトコたちがそれぞれのパートで責任を持って
自分で考え、あるときは決まりを遵守して
あくまでも戦う集団としての印象を持つが
日本は、よく訓練されているが、ひ弱な
決まったことをやるだけの(しかし韓国のようにしつこさはない)
集団になっているとしか見えない

サッカーは自分で考え判断するゲームというのに
どうしても野球的な、誰かが統率して
ゲームを進めていく考え方から抜け出せない

これは個性を尊重しようと言いながら
実際にはその生徒の個性を伸ばしきれない(可能性のある)
指導方針が大きな理由かもしれない

といっても日本人が美しいとか好ましい
と感じるのは、みんなで一致団結して何かする姿だから
仕方ないかな

自分は、その前に個人個人が
 確立したオトコとして存在してから
 規律、決まりを守る戦う集団になればいいと思っている

 もう少しわかりやすく言うと、個が確立する前に
 人はあまりにも多くのことを言い過ぎて
 自分で考えるのではなく、(パートナーの決まった)惰性で上手く行く
 プレーを続けているのにすぎないように思えてならない

チームを強くする 
このことが指導には割合大きなウェイトを持つが
自分はどうしたらその子が伸びるかの方が気になる

結局、強くなるためには個々の能力のアップ
それから先はアドリブで対応する能力が必要と思うのだが
どうも約束事の練習が多いように見える

もっとも今日この地にきたチームの中にも
基礎、発想の柔軟さをきちんと指導してやっていたところもあったので
(そのチームは残念ながらよい成績ではなかったが)
将来が怖いな!
というか楽しみだな!と思ったのも事実で
みんながみんな、決まりきった早めに勝つ方法だけの練習を
していないようなので安心してもいいかな






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最後の判断を間違えないために

2008年12月11日 21時50分05秒 | Weblog
古典を読むとか一見無駄な教養を身につける

こうしたことは実は全人格的な判断力を要する時
初めてその効果が発揮されるのではないだろうか

割合普通に言われる言葉に
きちんと仕事をしてきた農家の人や職人は
顔にその生き様が現れているが
どこか危うい仕事をしてお金を儲けた人は
意地汚い面が表情に出ている、とある

つまり時間をかけて身につけたものは
知らず知らすその人なりの人格になっている

だからこそ社会のトップに立つような人には
お金儲けだけでなく
最終的な判断を間違えないような
教養をベースとした
気持ちのもち方の訓練をしておいてほしいものだ

しかし、我が国の政治家さんたち
漢字が読めないというだけでなく
全人格的な何かが欠けているように見えてならない
確かに専門的なこと、交渉能力などは優れているかもしれない
しかし、一言で言ってしまえば
「品がない」

それはちゃんとした生き方をしていない所為かもしれないし
本来その立場では身につけておくべき素養を
身につけていないからかもしれない

日本で一番もうけている会社に
外国メディアから取材が殺到しているらしい
まだまだ黒字を出しているにもかかわらず
なぜそのような急激な人員削減をするのか?と
それまでの内部留保はこんなときのために
有効に使うべきなのでは?

もちろん立場立場によって考え方も違うだろう
だが有り余るものを持ちながら
自分のことは自分で乗り切っていきなさいと
あっさり言ってのけるような人、会社は
果たして真に品があったり、尊敬に値するだろうか

我々庶民はお金を持っている人をつい偉い人
と見てしまいがいだが
ある面、寅さんみたいな人の方が尊敬に値するから
判断の基準を変えた方がいいかもしれない
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ETCのこと

2008年12月10日 22時25分23秒 | Weblog
どうにも気分が良くないというか
納得できないのがETCの割引

割引そのものへの不満ではなく
持っている人、いない人の不公平な点が
自分が持っていないせいもあるだろうけれど
ひがみも含めて面白くない

自分が持っていないのは
それを使う機会が滅多にないから
滅多に高速道路は使わないので
実際必要がないのだ

確かにETCは人件費の削減には寄与することはわかる
しかし、まだ本決まりではないが
土日のETC利用の人は1000円均一料金で乗り放題
というのは
持っていない人はきちんと払いなさい
と比べて著しく不公平だ
(差をつけるとしても省力化の分だけ安くするくらいなら仕方ないけれど)

また同じ割引でもたくさん利用する人の割引なら理解できる
しかし土日ということはヘビーユーザーではない人たちの利用を想定している
つまりは滅多に高速を使わない人(ETCを持つ必要のない人)に
サービスをするということ

これは暗にみんなETCをつけなさい!と言っているようなものだ

ETCを管轄しているところは、またもや天下りの人々とか
どうもやりきれないことが多すぎる

それにしてもみんなはこの不公平感、平気なのだろうか
少しばかり不思議だ

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お酒に弱くなってしまった

2008年12月08日 22時13分46秒 | Weblog
体質的に日本人は、欧米人に比べて
アルコールを分解する酵素を持たない人が
多いと言われる

残念ながら(?)自分もその中の一人
かつて頻繁に(煩雑ではない)晩酌をしてた頃には
それでも徐々に慣れて酒に強くなった
と思ったこともあったが
養命酒、食前酒としての梅酒で
お茶を濁している現在は少し飲んだだけで
心臓がバクバク

当然、仲間でのみに行く時は完全に
割り勘負けしている

今日も叔父さんからいただいた日本酒を
少し飲んだだけで酔っ払った状態に!

そんなにまでして飲むことはないけれど
それでも「美味しかった」という
経験があったのも事実

日本酒は千代の光、雪雀がマイナーだけれど
印象に残っているし
ワインはインポートフェア(懐かしい!)で
試飲したシュペートレーゼのデザートワインが
氷菓子みたいで美味しかったし
ビールは酵母の生きている地ビールが美味しく感じる

ただ、どうやら焼酎は苦手みたいだ

父は強さは自分と同じようなものだったらしいが
お酒よりつまみを猛烈に食べていたらしい

そこのところは似ているかも
ダイエットは難しい
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久しぶりの5.6年担当のサッカー練習

2008年12月06日 22時19分44秒 | サッカー
今日はサッカー練習の子供たちを
(コーチ陣のシャッフルして)
いつもの1.2年生ではなく
5.6年を受け持った

まず練習の始めに
「先週はおめでとう!(公式戦で優勝)
よく頑張った。だけど一言文句がある」
「声が出なかった?」
空気を読んでボソッと誰かが言う
「そう、君ら声を出すのがいいとわかっていても
 一番最初に声を出すのは自分じゃない!と思っていなかったか?
 声を出す役を決めてなかったから
 出せなかった?
 でもそんなんじゃダメ!
 そうしたほうがいいと思ったら自分で判断して
 声を出すようにしなさい。
 サッカーは自分たちで判断するゲームで
 自分で決める癖をつけなくちゃダメ」
さすがに5.6年生は1.2年とは違う
言葉が彼らの体の中に吸い込まれていくようだ

もう一つ5.6年は低学年と違うと感じたのは集中力
約2.5時間の練習
中に休憩を挟んでいるが、それぞれの練習タイムも
真面目にやっている
コーチが代わって練習も変って気持ちが新鮮になれたのか
密度も濃い練習が出来た

最後はみんなの大好きなゲーム
いつものAチーム、Bチーム分けではなく
同等の能力の子をじゃんけんで分けて
なおかつポジション決めなし
ゴールキーパーもなし
ゴールは左右のコーナーポスト
そんなルールで行った

このようなゴールにする利点は
シュートを決めるにはゴールに近づかないと
ダメで、必然的に縦へのスピードがアップする

またよくやってしまいそうな
相手の囲まれて困った時とりあえず蹴っとけ!
を止めて、パスする相手の名前を言わせるようにした
(だがこれは早いゲームの中ではなかなか難しかった)

そのうちにわがチームの主力の4人の存在感が
圧倒的になりだしたので
その4人は今から右足でのプレー禁止
全部左足で行うこと!
とハンディーをつけた

我々のように週1回の練習では
より多くの練習のできるチームには
なかなか勝てない
そこで考え付いたのが利き足でないほうの
足の使い方の上達

実際利き足でないほうでやればいいのに
と言うプレーは試合中には頻繁にある
ところが利き足に持ち替えてしまうので
時間がなくなって上手くいかない
ここではまず利き足が自由に使えるまでは期待してはいない
とっさに左足が出るくらいでよしとしている

それにしても、今の6年生が3年の時に
担当してみていたが、ずいぶんたくましくなったものだ
狭い距離の中でのボールの方向転換や
なんとなく通じ合うパス交換

練習試合とはいうものの
格闘技の要素もある男らしい
自発的な自由度の多い
そして運動量の多いサッカーの試合に徐々になっていった
のびのびと、そして楽しんで

練習の終わった後の子供たちの満足そうな顔
こちらはやっぱり1.2年と同様喉が痛かったが
自分なりに良い練習が出来たといえるかな

5.6年はこのように楽しかったけれど
1.2年も今日は楽しかったのかな?
と心配になってしまった

来週はモンスターキッズの担当かな?
それもまたよし!
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マーラー 第5交響曲のこと

2008年12月04日 21時47分35秒 | 音楽
昨日に続いて昔の音楽の話を少し

マーラーの第5交響曲の4楽章のアダージェット
映画音楽としては「ベニスに死す」で使われたのが有名だけれど
自分の記憶ではもっと前の
「ガラスの部屋」という映画で使われていたような気がする

主人公の別荘の暖炉で若者たちが集っている時に
流れていたように覚えている

しかし、これはマイナーな映画だったので
さほど話題にならなかったとみえる

ところでこの「ガラスの部屋」
実は別の音楽の方が有名になっている
エンディングだったか挿入歌だったかは忘れてしまったけれど
「ヒロシです」のお笑いの際に使われるあの曲
それがこの曲

そんな昔のことを言ってどうなる!ももっともだが
(自分で突っ込んでどうする!)
ただ、ちょっと記憶を呼び起こしてみただけ!

話はマーラーの第5交響曲に戻って
この曲はマーラーの中では好きな方だが
一番のお気に入りはアダージェットではなく
最初の2つの楽章

だからレコード、CDを購入しても
まずはじっくり聞き比べたのがそれで
今のところの一番好きな演奏は
テンシュテットとロンドンフィルのやつ
淡々と、しかし情感を持って演奏されている

バーンスタインやシノーポリ、ラトルもなんだか
濃い演奏で、その分マーラーらしいかもしれないが
少し音に浸りきることができない
(シノーポリのは何故かイライラしたり怒れてきたりする)

実演では若杉弘とケルン放送交響楽団(?)のが
圧倒的によかった

そういえば最近コンサートに行ってない
気持ちに余裕がなくなっているのかな



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20数年前のクリスマスコンサート

2008年12月03日 22時26分32秒 | 音楽
それは確か2年ほど続けて行われたテレビの特別番組のこと

電通の仕切りで、桑田圭祐、松任谷由実がメインの進行係
それに明石家さんまがからんでクリスマスにちなんだ
音楽を実験的に紹介していった非常に面白かった番組

例えばサザンがロック音楽を演奏しているなかに、急に
中村雅俊の歌う三橋美智也の「達者でな」に変わって
そうこうするうちに全然違う2曲が同時に歌われて
それが違和感なく聞こえて、凄い!と興奮して
こいつら半端じゃなく天才だ、と思ったものだった

それに別の年だったか、忌野清志郎が「喜びの歌」を
やはり何かのメドレーで歌って、これもまた
音楽遊びみたいな感じで楽しかった

これだけ強烈な印象を自分が持っているので
同世代の人に聞いてみると全然覚えていない
そんな番組あった?と答える始末

それにしても桑田圭祐
最近の一人紅白歌合戦にしても、ジャンルのこだわらず
消化していく懐の深さは、本当にいい意味での
音楽バカのようだ

かれは自分が思うに
資質的にはジョン・レノンに近いようだけれど
こと音楽バカと言う点ではポール・マッカートニーと似通っている

この番組を進めていく二人の天才に絡んだ明石家さんま
このときばかりは彼がかわいそうに見えた
確かに確固たる才能を持った存在感のある二人に比べ
とても小さく貧相に見えた

あれはいい時代だったのかもしれない
もうこのような実験的な番組はできないだろう
第一に今の聞き手、見る側が気軽なものを求めるようになってしまっている
それに多分テレビ局の人間がパワーを失っている

いつかなにかの特集でこれが放送されたら
絶対録画しておきたい、
そして今の人にも見せてあげたい、と思うのだが、、、
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女だけにふさわしい「アラフォー」

2008年12月02日 22時20分45秒 | Weblog
最近はすべての人に納得されるような言葉を
選ぶことができなくなったとはいえ
今年の流行語大賞「アラフォー」はそんなに旅行したっけ?
が素直な感想

田舎の、テレビをあまり見ないおっさんからすれば
何のこっちゃ!と言ったところ

もっともこの言葉、
女性には明るく活動的なイメージでマーケット的にも
ターゲットとしておいしいグループらしいが
さて男は、、、、

どうも男は団塊の世代のパワーに押されっぱなしの状況が
長く続いてこの世代も、もう一つ若い世代も
馬力不足のようだ

話は変わるけれど海外旅行も男は少なくて
女性が気軽に出かけているらしい
(仕事は別)

どうも内向きの男、外向きの女の流れが
そのままアラフォーにも現れているみたい

男が元気になるにはどうすればいいのだろう?

それにしても、女性はたくましい!
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