初詣のお賽銭以外の出費
一年の計の最初の買い物は、ほの国百貨店で中古レコードの購入
5枚組のベルリオーズの「トロイ人」
3枚組のフランクのオルガン曲集
カラヤン指揮のモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲
そして同じくモーツァルトの弦楽四重奏曲のニ短調他をスメタナ四重奏団の演奏のもの
これで1840円
東京のディスクユニオンみたいな品揃えは流石になかった
結構カラヤン指揮のものが多かった
彼の没後何年になるのだろう
今の人々には自分がフルトヴェングラーに対するようにカラヤンを評価するのだろうか
いや、やっぱりフルトヴェングラーは別格かな
この中古レコードセールにはフルトヴェングラーのレコードは少なかった
有ったのは先日購入したベートーヴェンの4番とあと少しだけ
今回はパスして好奇心に誘われた音楽を手に入れた
ヴァーグナー以前の破格のロマン主義者ベルリオーズの大作「トロイ人」
自分はベルリオーズは好きな方で
幻想交響曲もイタリアのハロルドもロメオとジュリエットも、レクイエム、キリストの幼児も楽しんで聴ける
さてトロイ人はヴァーグナーを先立つこと何年も前に作られた壮大なスケールの曲らしい(と言うのは聴いたことないから解説書の知識だけだが)
聴けるか聴けないは正直自信ないが、そんなに出費に負担な訳じゃないということで購入
しかしこれはオランダ製のレコードで肝心の対訳に日本語が無い
英語、ドイツ語はあるようだが、ま、仕方ないってところか
フランクのオルガン曲も珍しさにつられて購入
これも外国製のレコードだった
ただしこれは歌詞がないからあまり影響はない
あとの2つは気楽に聴くため
ところが帰りの車の中で、モーツァルトのニ短調は同じ演奏のが家にあったぞ!と思い出して自分の記憶のいい加減さに少しがっかり
しかし、合計10枚で1,860円は安い
曲・演奏の価値と価格は需要と供給で決まると言うのは何か変な気分
価値ある作品、演奏はもう少し高くても
と言うより、もっと多くの人に知ってもらいたい
毎年、気にするのがその年の最初に聞く曲
一年の計は元旦にあり
この言葉にこだわるわけではないが
割とまじめに選択する
そして今年
最初はバッハのブランデンブルク協奏曲5番
カール・リヒターとミュンヘンバッハ管弦楽団のもの
思い出してみると案外バッハからスタートする年が多い
ロ短調ミサから「サンクトゥス」とか
クリスマス・オラトリオからの一曲だったりとか
最初は景気良く充実した感じで行きたいのでこうした選曲になる
しかし、バッハはいいけど少し聴いてると
充実し過ぎというか真面目すぎというか
少し気持ちがしんどくなる
そこで正月らしくモーツァルトの明るいフルート四重奏曲へバトンタッチ
この曲は何かしながらの聞き流しでも楽しめるが
いざ気合を入れて聴いてもかなり楽しめる
モーツァルトの曲は聞き流すと抵抗感なく流れて心地良いだけだが
まじめに聴くと楽器間の会話とか細かな変化があちこちになって
かなり面白い
まさに完璧とか天才のつくったものと思わざるをえない
そんな思いが頭に浮かぶ
調子が出てきて次はブルックナーのテ・デウム
最初のバッハと同じく何か景気のよい音楽をということでの選曲
ヨッフムの指揮したもの
5つの部分に分かれて対照的な構成
屈託のないフォルテは心地よい
しかし、生の本番で聴いてみたいものだ
家では少しボリュームを絞ってきくので
ところで最初はこんな感じだが昨年最後に聴いた曲は
第9ではなくメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」
この曲理由はよくわからないが結構好きだ
最初の鳥のさえずりとか
クラリネットの独奏とか
真ん中と最後のチェロとヴァイオリンの
どこかに行ってしまいそうな音楽
ヴァグナーの様に聖なる感じではなく
それでもどこか厳しい神聖な感じがするのは
最後に忘我の域にまで達する
全てレコードで聴いた
明日は穂の国百貨店で中古レコード市があるらしい
特にクラシック専門で2000枚以上出品だとか
今年は節約のため京都に初詣に行かないから
近場のこちらで時間つぶしをしようか