パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

添削がすごい

2016年08月05日 08時11分21秒 | 徒然なるままに

タレントさんがダラダラと話したり、クイズ番組が異様に多い
最近のテレビ番組

その中で珍しく見てる番組がある
プレバト(天才凡人ランキング)だ
その中の俳句のコーナーが面白い
面白いと言ってもMCの浜田氏の話しぶりや
テレビ的な落差の激しい笑いに惹かれるのではない

面白いのは俳句コーナー
夏井いつきさんの担当するコーナーだ
お題があって、芸能人が投稿してその実力を判定するのだが
この判定する時に同時に添削するのだが
これが本当に面白い
言葉を一言入れ替えたり、順番を変えたり
言葉の示す方向性やら、暗示する(イメージする) 世界を
本当にテキパキと直していって
それが出来上がると、全く別世界の 誰もが唸るようなものに仕上がる
それはまるで手品のようだ

誰もが使える17文字を使って
この様に凝縮した世界を作り上げる
作者の心情を読み取る能力、そしてそれを正確に効果的に表現する能力 

ホント、すごいな
この境地になるまでは、時間がかかったんだろうな 

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あのフレースの引用?(汚れちまった、、、)

2016年08月04日 11時11分32秒 | 徒然なるままに

得意のどうでもいいこと

何かのコマーシャルに、「汚れちまった、、、、」
というフレーズがあった
これは確か中原中也のなんかの詩からの引用だ
と思ってぐぐってみた

山羊の歌より

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘かわごろも*1
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠けだい*2のうちに死を夢ゆめむ*3

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気おじけづき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

こんな風に取り上げたが、実は中原中也は好きじゃない
理由はよくわからないが
何か音がきたない感じ
「ちまった」という音が好きじゃない
それとリズムが自分の好みに合わない
(繰り返しが少しくどいと思ってしまう)
 

でもそんなのはどうでもいいこと
嫌いな人より評価する人のほうが圧倒的に多い 
多分、自分は偏屈なんだな

ホント、どうでもいいことなんだけど、、、 

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地方自治法と政治倫理条例

2016年08月04日 08時07分50秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

都知事選が終わって少し有名になった人物がいる
小池さんを応援した若狭さんではなく
その反対の立場の人 ドンと言われるひと内田茂都議会議員だ

この人が監査役を務める東光電気工業が有明アリーナの公共工事を
落札したが、これはいいのか?
地方自治法92条2項に反するのではないか
とニコニコ動画で元東京都知事の猪瀬さんが話している 

ところで地方自治法の92条2項とは
第九十二条の二 普通地方公共団体の議会の議員は、当該普通地方公共団体に対し請負をし、
 若しくは当該普通地方公共団体において経費を負担する事業につきその団体の長、委員会若し
 くはこれらの委任を受けた者に対し請負をする者及びその支配人叉は主として同一の行為をす
 る法人の無限責任社員、取締役若しくは監査役若しくはこれらに準ずべき者、支配人及び清算
 人たることができない。

毎度のことながら、法律文は一読しただけでは何がなんだかわからない
もう少しわかりやすい文章にしてほしいと思うのは、きっと自分だけではない
と思うが、要は議員さんは地方公共団体の発注する企業の役員、監査役にはなっていけない
ということだ

ところで、今回取り上げたのは東京の事があるからではなく
なにかよく似てるな!
と思われることが自分の住む新城市でもあったからだ

新城市の議会議員政治倫理条例 の中にこんなのがある
3条
(4) 議員の配偶者若しくは二親等以内の親族が経営し、若しくは役員となっている 企業又は議員が役員となり、若しくは実質的に経営に携わる企業等について、地 方自治法(昭和22年法律第67号)第92条の2の規定の趣旨を尊重し、市が 行う工事等の請負契約、業務委託契約及び物品納入契約に関し、市民に疑念を生 じさせるような行為をしないこと。 

厳密には同じ内容ではないが、言わんとする事、その法律の目的は同じ
立場を利用して怪しまれるようなことはやめるべきだ
というもの

新城市では半年くらいまえに中日新聞で、市が発注する水道工事が
U議員が初当選後急激に受注を増加させていることを報道した
この怪しまれる事柄について新城市議会は問題を重大と考えて
全員協議会を開催し、政治倫理審査会を開くことになった

ここまでは、必然というか当然の流れ
ところが、それから先がいけない
この政治倫理審査会が進んでいない
先月の各地域自治区でおこなわれた議会報告会でも
この倫理審査会は、まだ途中の段階だとの報告
(数ヶ月も経過しているのに)

ところで、この問題は瞬間風速的に新聞に掲載された時には
人々の話題となったが、人の噂も75日のことわざ通り
今は、そんなことあったかな!というのが一般のひとの認識

でも、だからといってウヤムヤは良くない
やっぱり当たり前のことを当たり前に行う
誰が聞いてもストンと心に落ちるような結論を出す
そうしたことを市議会はキチンとやっていかないと
また不信感を持たれてしまうと思うのだが、、

 

 


 

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電子書籍と紙の本

2016年08月03日 11時57分15秒 | 徒然なるままに

思いの外、電子書籍が苦戦しているようだ
アンケートをとっても紙の本のほうが好ましいと
答える人も多いようだ

それは実感としてよく分かる
自分が手にする電子書籍は、ビューンというサービスだけ
つまり週刊誌の拾い読みみたいなものはこれですますが
じっくり読もうとすると、やはり紙の方に行ってしまう

画面で読んでいてもどうも頭に入っていかない
(紙の本でも入っていかない?)
それだけじゃない、電子書籍は所有欲みたいなものを満足させてくれない 

やっぱり、紙の本が好きだな
大きな書店に行くとワクワクする
女の人がウインドウショッピングを楽しみむように
自分は本屋なら結構な時間滞在していられる

それにしても書店に行くといつも感じること
人って本当にいろんなことを考えるものだ 
 

 

 

 

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カント「永遠平和のために」(100分de名著)

2016年08月02日 19時52分09秒 | 徒然なるままに

NHKはなかなか興味深い番組を放送することがある
対象とする人が圧倒的に少なくても、その人達を見捨てることなく
流してくれる

偶然知った「100分de名著」もそのひとつ 
親鸞の歎異抄(書いたのは唯円)、坂口安吾の堕落論に続いて8月は
カントの「永遠平和のために」

この本は今の自分の気分にピッタリで共時性というか、必然性を持った流れのなかの書物
本放送は眠たい時間なので録画で 見ることにした

やっぱりなかなか面白い
一見理想主義に見えそうだが必ずしも理想論ではないところがいい 

今回のガイド役の津田塾大学教授の萱野稔人氏が同じ愛知県人というのが拍車をかける

カントは挑戦してもあっという間に挫折した「純粋理性批判」がある
そして再挑戦しようとしても絶対読み終えられない自信があるので
これはパスすることにする

放送の第一日目の気になる部分は
「人間性とは邪悪なものである」というカントの人間理解と
それをベースとした現実的な項目(国家間に永遠の平和をもたらすための6項目の予備条項)
の中のひとつ
4.国家は対外的な紛争を理由に、国債を発行してはならない
これはかなり現実的な指摘だ そして大いに共感納得できる
本当にこの様にブレーキをかけないと心配でしょうがない

国債の発行によって戦争の遂行が容易になる場合には、権力者が戦争を好む
傾向とあいまって(これは人間に生まれつきそなわっている特性の様に思える〉
永遠平和の実現のための大きな障害となるのである。

そしてカントは
戦争そのものはいかなる特別な動因も必要ではない
戦争はあたかも人間の本姓に接ぎ木されたかのようである

これは悲観的な考え方に見えても、現実に人間たちが残してきた歴史をみると
簡単に否定出来ない面もある

この講座(放送)ははじまったばかり、じっくり見ることにしよう
しかしこの番組の視聴率は何%だろう
こういう番組をつくるNHKは信用できても、紅白や終わり方に疑問の残る
政治関連の番組を作るNHKは信用出来ない
(STAP細胞絡みの番組もひどかった BPOの結果はどうなったんだろう)
 

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