◆政権交代と現政権発足後最初の国際貢献
本日、東京ではインド洋補給支援任務の部隊帰国行事が行われるとともに国連ハイチ安定化派遣団参加部隊の出国行事が行われた。
大地震により20万名以上の人命が失われたハイチでのPKOに向け、第一陣の出発行事が本日市ヶ谷の防衛省において行われた。派遣行事では、北沢防衛大臣から派遣部隊隊長での山本雅治1佐に部隊旗が手渡され、山本1佐は、自衛隊の代表として日本人の誠意とともに復興支援に全力で臨みたい、と語った。
式典に出席した鳩山総理は、命を守る日本という立場を世界に示してもらいたい、と訓示、PKO派遣表明から二週間で派遣が実現したことは画期的なことだ、と自らの判断の素早さと決断力を自賛した。羽田、成田から政府専用機で部隊は出発、早ければ部隊は地震から一ヶ月と経たない8日未明にハイチへ展開、宿営地を設営するとともに情報収集を実施、帯広第五旅団から、主力の到着を待って、瓦礫の除去や道路の復旧活動にあたる。
本日、任務が終了したインド洋海上阻止行動給油支援部隊の帰国行事が東京港晴海埠頭において行われ、護衛艦いかづち、補給艦ましゅう、の帰国を多くの方が迎えた。式典に出席した鳩山総理は、八年間に及ぶ給油活動を労うとともに、今後政府は国連平和維持活動やテロ防止へ適切な役割を果たしてゆく、と祝辞し、派遣部隊指揮官の酒井良一1佐は国益にかかわる幅広い活動への成果と帰国を祈念する訓示を行った。
護衛艦いかづち、は横須賀基地が母港であるが、参考までに補給艦ましゅう、は舞鶴が母港の護衛艦。報道では、帰国行事が行われる旨が報じられるだけなのだけれども、舞鶴に戻る前に晴海埠頭にて行事を行っている、ということは頭の片隅に置いておきたい。写真は護衛艦すずなみ。翌日の帰国行事に向け、舞鶴港外に錨泊している様子。
HARUNA
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