北大路機関

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掃海艇たかしま(MSC-603)自衛艦旗授与式2月26日に実施 ひらしま型三番艇

2010-02-18 23:27:26 | 先端軍事テクノロジー

◆海上自衛隊最後の木製掃海艇となるか

 2月26日、横浜市鶴見区のユニバーサル造船京浜事業所において、掃海艇たかしま、の引渡式と自衛艦旗授与式が行われるとのことです。

Img_58361  自衛艦旗授与式は、横須賀地方総監松岡貞義海将が執り行い、防衛省からは海上幕僚監部代表として総務部長の安齋勉海将補、装備施設本部代表として副本部長の細谷正夫海将補が出席、初代艇長となる豊田和弘3佐に自衛艦旗を授与します。1100~1105に引渡式、1105~1137に自衛艦旗授与式、1200~1245に祝賀会、1305~1320に出航見送りが行われる予定です。ひらしま型の、ひらしま、やくしま、は掃海隊群第2掃海隊に所属していて佐世保を母港としていますから、ひらしま型である、たかしま、も就役後はやはり佐世保に向かうのでしょうか。

Img_7347  たかしま、は、ひらしま型掃海艇の三番艇で、今回の記事は、ひらしま型掃海艇の写真が手元に少ないので、やえやま型掃海艦や、すがしま型掃海艇の写真で代用していますが、ひらしま型掃海艇の最終艇となる予定の掃海艇です。また、同時にこれまで海上自衛隊の掃海艇は、磁気機雷に対する感応防止や触雷時の衝撃吸収という利点から、木造船体を採用してきました。日本国内には高い木造造船技術があるので、満載排水量で650㌧ある、ひらしま型掃海艇のような大きなものでも、木造で建造することが出来ました。

Img_6157_1  しかし、この掃海艇たかしま、の就役を以て木造掃海艇の建造は終了し、複合FRP構造を採用した新しい570㌧型掃海艇が整備されることとなっています。木造掃海艇は、先程列挙しましたように利点が多いのですが、木材であることから腐食するという難点があるので、艦の寿命にも限界がありました。そこで、ひらしま型3隻を最後にFRP構造に移行させることで寿命の増大を図るとともに、機関砲を20㍉から30㍉へ大口径化させて哨戒任務に充てることを計画しているようです。

HARUNA

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コメント (9)
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