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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成二十一年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報②

2009-07-08 22:23:51 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 嘉手納基地一般公開でF-22が地上展示され、その同じ日にあった厚木基地一般公開では、とりたてて凄いものが展示されなかったという第一週が過ぎ、第二週からの行事を紹介したい。

Img_9373  富士学校祭。12日に開催される富士駐屯地祭であるが、富士駐屯地には、本土最大の機械化部隊である富士教導団が駐屯している。普通科、機甲科、特科の職種専門教育と戦術研究、装備試験を行う富士学校隷下の部隊なのだが、そこには90式戦車、74式戦車改、74式戦車に89式装甲戦闘車から96式装輪装甲車、軽装甲機動車、MLRSに99式自走榴弾砲からFH-70に203㍉自走榴弾砲、88式地対艦ミサイルや無人ヘリコプターまで一通り配備されている。

Img_3680  暑い時期であるので、行事は、北海道以外の行事で、陸上自衛隊に限っては富士学校祭がある程度。そのかわり、北海道では、幾つかの行事が行われる。ニセコスキー場に程近い倶知安町では12日に倶知安駐屯地祭が行われる。第11対戦車隊(今は方面隊直轄だったやも)と第28普通科連隊の一部中隊が駐屯している駐屯地。蝦夷富士として親しまれる羊蹄山の美しい風景と共に見学するのがいいやも。

Img_8048   20日には、網走郡で美幌駐屯地祭、1991年のゴジラvsキングギドラで出てきた駐屯地として一部で有名(?)な駐屯地であるが、第6普通科連隊と第1特科群の一部が駐屯している。特科群の装備は、203㍉自走榴弾砲であろうか。MLRSかもしれないが、203㍉だと、空包射撃は凄いことになる。

Img_6446_1 26日には、釧路駐屯地祭が行われる。釧路駐屯地には第27普通科連隊が駐屯。また、25日には、北海道北端の稚内分屯地、第301沿岸監視隊が置かれ、海上自衛隊も分遣隊を置き、航空自衛隊の分屯基地もあるのだが、一般公開が行われるとのこと。文字通り国境の自衛隊施設である。

Img_2915_1  静内駐屯地祭、19日に北海道で、注目の行事が行われる。第7高射特科連隊が駐屯する駐屯地だが、駐屯地に隣接して射撃場があり、87式自走高射機関砲の実弾射撃が行われる。駐屯地祭で実弾射撃は稀有、高射機関砲の実射は、ここでしかみられない。81式短SAMの射撃も行われることがあり、非常に珍しいのだが、霧で標的が確認できないと射撃中止になるので注意が必要。

Img_0388  海上自衛隊関係は、護衛艦一般公開などは、別の機会に改めて紹介するが、ちびっこヤング大会が行われる。まず、18日に千葉県の柏市で、下総航空基地ちびっこヤング大会。教育航空集団司令部が置かれており、ユーモラスな模擬対潜訓練(?)を見ることが出来る。同じ日には、第24航空隊が展開する小松島航空基地の一般公開も行われるということで、個人的にどちらに行こうか迷うところだ。

Img_3158  同じく19日には、岩国航空基地でも、ちびっこヤング大会の開催。岩国航空基地は、岩国フレンドシップデイが行われた海兵航空部隊の展開する岩国基地の滑走路を挟んで向こう側、海上自衛隊の岩国航空基地の一般公開。特殊用途機を運用する第31航空群や掃海ヘリを運用する第111航空隊が展開、運が良ければ米軍機の発着も見えるかもしれない(今年の厚木のちびっこヤング大会では、米海軍機の発着がかなりあったのだとか)。

Img_6537   舞鶴航空基地、舞鶴基地のちびっこヤング大会、そして小月航空基地のちびっこヤング大会が25日に行われる。舞鶴航空基地にはSH-60Jを運用する第23航空隊が、小月航空基地には小月教育航空群が展開している。ちなみに、全般に言えることだがシャトルバスが運行されない場合も多い。この場合、路線バスなど、本数や運行時間には注意を要する場合もある。

Img_9019 舞鶴基地ちびっこヤング大会は、舞鶴航空基地と舞鶴基地が近いことから(とはいえ、徒歩ではかなりの距離があるのだが)、艦艇が停泊する北吸桟橋も一般公開され、土日は三条桟橋から民間の舞鶴遊覧船も運航されている。飛行もするようなので、陸海空から基地を知ることが出来るひとときだ。

Img_0304  ちびっこヤング大会とは、要するに一般公開なのだが、航空祭とは違っている。一般公開に模擬店が加わり、音楽演奏や航空機展示、装備品紹介などを盛り込んだ行事なのだが、飛行展示は少なめ、その分来場者も多すぎず、ゆったりと家族で楽しむことが出来るという海上自衛隊の一般公開行事だ。

Img_1195  航空自衛隊関係。この夏は、航空自衛隊行事が熱い。・・・、ただし航空祭は無し。・・・。どういうことか?、それは分屯基地開庁記念行事が多く行われるということだ。分屯基地、概ねレーダーサイトやミサイルサイトが置かれている基地であるが、まず11日に第36警戒隊のレーダーサイトが置かれた北海道幌泉郡で襟裳分屯基地祭が行われる。

Img_0144   同じく北海道の夕張郡で長沼分屯基地祭が行われる。ペトリオットミサイルを運用する第11高射隊、第24高射隊が展開。また、18日には天橋立と京都や大阪をJR乗り入れで結ぶ北近畿タンゴ鉄道でゆったりと行くことが出来る京都の経ヶ岬分屯基地で経ヶ岬分屯基地祭が行われる。第35警戒隊のレーダーサイトが行われ、福知山から陸自7普連が近接戦闘展示に展開することもある行事だ。

Img_1751 未定、と空自HPには記載されていたが、23日には、青森県の第42警戒群が運用するレーダーサイトが置かれる大湊分屯基地開庁記念行事が、26日には、第1警戒群のレーダーサイトである三重県の笠取山分屯基地開庁記念行事が実施予定。笠取山は、観光バスを用いた無料シャトルバスで一時間以上かけて乗せてもらったことがある。運行本数に注意。

Img_2003  笠取山は、よく濃霧、物凄い濃霧に覆われるが、昨年度は快晴。天候さえよければ、浜松基地や明野駐屯地からの外来機により飛行展示が行われる。飛行展示は非荒天時のみ(上手く言ったつもりだ)。25日には、北海道の二海郡にて八雲分屯基地開庁記念行事が行われる。第20高射隊、第23高射隊が展開している。分屯基地祭では、外来機により飛行展示が行われることが多い。

Img_7204  航空祭ほど、来場者が多いわけでもなく、・・・、もちろん例外もあるのだろうが、あれがレーダーか!という雰囲気とともに、模擬店や様々な催しが行われるのが、分屯基地祭の開庁記念行事。警備小隊の格闘展示や、写真展、地元団体の演舞など、決して大きくない(面積は凄いのだが)基地でも、工夫が凝らされており、ほのぼのとした雰囲気が楽しめる。

Img_4718  盆踊りとして、28日に入間基地の一部が開放、七月下旬には航空総隊司令部が置かれた府中基地でも盆踊りが開催の予定。飛行展示、地上展示、その他全くない盆踊りであるが、府中基地に入ることが出来る機会は中々無いので、本土防空の中枢という雰囲気を楽しみつつ、模擬店でビールなどを楽しむのも一興やもしれない。

Img_9401_1  さて、第一報では記載漏れがあったが、18日に阪神基地キッズサマーフェスタと白山分屯基地開庁記念行事が行われる。阪神基地は、掃海艇部隊である第42掃海隊の基地であり、白山分屯基地は、ペトリオットミサイルを運用する第14高射隊のミサイルサイトで、先日弾道ミサイルの迎撃が可能なペトリオットミサイルPAC-3が配備されたことで知られる。

関連記事:http://blog.goo.ne.jp/harunakurama/d/20090701

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭[続報]

  1. 七月十八日:白山分屯基地開庁記念行事[三重県津市白山町]
  2. 七月十八日:阪神基地キッズサマーフェスタ[兵庫県神戸市]

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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